26日から28日まで教育民生常任委員会の視察に出かけてきました。帰った日の28日~30日までホームページのシステム変更や、サーバの移転作業等のため更新できず、ご報告が遅れ申し訳ありませんでした。
今回の視察の内容は、第1日目は「中学校給食の完全実施に向けた取り組みについて」長崎県佐世保市に行ってきました。
6月議会には、平塚市でも「中学校給食の実施を求める」陳情や請願があったばかりです。落合市長もマニフェストに「中学校給食の実現のために、よりよい方法を研究・検討」とあり、今回の視察は市民の声、市長の姿勢を伺うのに大変意義あるものでした。
(佐世保駅に、市長の地場産品の推奨文とカタログが!)
第2日目は、「コミュニティと市の連携の強化について」福岡県福岡市に。地域のコミュニティの拠点として「公民館」を重視した施策は、平塚市とよく似ています。小学校区に1施設を合言葉に、現在149校区に146の公民館が設置されていました。「コミュニティと市の共働」の推進本部をつくり、市長が本部長に。
これまでの「行政が地域の住民を主導し、全市一律に施策を推進する」あり方から「地域の住民が主体となって、行政と共働でまちづくりを行う」あり方に大きく転換していく。そのために、市の職員の意識改革に力を入れているということでした。
「市の方針を固めてから地域の理解を求めよう」「地域に頼めば簡単だから、悪いけどお願いしてしまおう」そんな仕事の進め方をしていないか?
「地域が変わりつつある様に、市役所も新しいあり方へと変わっていかなければならない」こうした職員研修が行われていると言います。
また、地域を担う「自治協議会」は様々な団体が共働するため、仕事の分担などの線引に難しさがある点でまだ課題があるようです。
第3日目は、通所指導教室「スマイル教室」の運営について、岡山県玉野市の小学校の取り組みを視察してきました。小学校校舎の新築に伴い、市内の特別支援教育のセンター的な機能を持った「スマイル教室」を開設したという経緯などを学校教育課から説明をいただき、小学校の実際に指導にあたっておられる先生から、現場で詳しいお話を伺いました。
各学校で少ない職員が複数の障害を抱える児童を見るやり方から、複数の職員が1か所で障害の種類に応じた教育・指導ができるやり方に変えたところが視察の中心でした。
(スマイル教室には、生徒の気をそらすものが見えないようにパーテーションで目隠しを)
この玉野市の高台にあるリゾートマンションには、「津波避難ビル」という看板がかかっていました。
玉野市は、平成16年の大型台風による高潮で大きな浸水被害が発生したといいます。(8月30日夜10時過ぎには、岡山県宇野港で過去最高となる255センチの潮位を記録し、5700世帯が床上浸水したとの報告)
平塚市でも、こうした教訓を生かした動きがようやく始まっていますが、災害はいつ来るかわかりません。いま、新潟県内では河川が決壊し、大変な事態。早い対応が求められます。