平塚市では「アイ・ラブ・ピース」を合言葉に、市民の方々と平和推進事業を行っています。毎年8月には「市民平和の夕べ」が開催され、総合公園の大池のまわりで平和を願うイベントが行われています。
今年も、14日の夕方6時半から行なわれました。
市長の開会のご挨拶で始まり、灯篭流し、すいとんの試食会、核兵器廃絶の署名、平和アニメの上映、マザーアースのキャンドル点灯、折り鶴コーナー、高校生のコーラスなどが、市内中学生や高校生のボランティア、市民団体などの協力で行われました。
灯篭の枠をセットする係は、行列になった方々に用意するのに大わらわ。毎年高山議員も参加しています。
折り鶴コーナーではうちの孫もお母さんに教えてもらいながら鶴を折っていました。
皆さんが折った鶴は次々とボードに貼られていきます。
イベントが終わるころには、今年の平和のパネルが完成していました。
6時過ぎ、すいとんのコーナーでは、今年も1000食を用意して、皆さんの来るのを待っていました。「すいとん」は戦時中お米も手に入らず、雑穀類の粉を団子にしてありあわせの野菜などと煮た食事です。しかし、なんでも手に入る現在、提供されるすいとんは「お出し」も効いておいしくて、皆さんの大人気。凄い行列で皆さんのお腹に収まって行きました。
マザーアースのシンボルに火がともり、暗くなった総合公園には I LOVE(♡) PEACE の文字が浮き上がりました。
市内の高校生のコーラスが静かに流れる中、核兵器廃絶平和宣言をしている平塚市民の願い「核兵器のない世界」を求める署名コーナーには次々と人が来て署名をしていました。
7時半からは、平和アニメが上映され多くの家族連れが見入っていました。
日本は、過去の戦争で多くの犠牲者を出しました。その反省として「二度と戦争をしない」と誓い、憲法に9条が盛り込まれました。日本中の国民が願ってやまなかった「戦争のない社会」。
平塚に生まれ、ずっと平塚に住んできたという昭和17年生まれの女性の方は、父親を知らずに育ち、戦争が終わってしばらくして帰ってきた父親は汚く、みすぼらしい姿だったと・・。食べるものもお金もなく、着の身着のまま、我が家を目指して、野垂れこむようにかえって来られたのでした。
多くの方が、この灯篭を眺めながら過去の戦争を思い起こしたことでしょう。