増本一彦弁護士による「知ってますか?日本国憲法」の講演
今日は、市民活動センターにおいて「第27回平塚母親大会」が開かれました。母親大会は「生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」をスローガンにしています。
このホームページでもお知らせしましたが、夏の全国の「日本母親大会」ではアグネスチャンさんによる講演でした。やはり命の大切さ、戦争の悲惨さを訴えていました。
大切な子供たちを二度と戦争に送り出すことのない社会を願う母親として、今の憲法を変えようという動きの中で憲法をもっと学ぼうと「知ってますか?日本国憲法」と題して弁護士をお招きしての学習会となりました。
増本一彦弁護士は、31年前神奈川選出の衆議院議員として当時問題になったロッキード事件の追及で大変活躍されました。
今日は「憲法問題」の講義を聴けるということで、多くの母親だけでなく男性も詰め掛けました。
増本さんは、丁度30年前私たち夫婦の結婚式に衆議院議員の立場でしたが、夫の上司として出席していただき、「私は増本一彦、妻は増本敏子。松本君の名前は『松本員利(かずとし)』奥さんの名前は『松本敏子』と字も同じ。
『ますもととしこ』と『まつもととしこ』で1字しか違わないと言う紛らわしい名前・・・」と言って笑わせたことを思い出しながら今日の講演を聞かせていただきました。
日本の憲法は、世界でも類のない優れた憲法だといわれているが、とりわけ憲法の前文は優れている。
「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」。
となっています。「福利は国民が享受する」ことになっているが、いま、つけばかり国民に回していると苦笑を誘います。
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するものであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」。
「われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」。
こんなすばらしい憲法を守ろうとしないで、変えようということばかり考えている日本の政府。
この憲法の前文を戦闘の絶えない国の人に聞かせたら、涙を流しながら「そういう国に住みたい」といったといいます。住んでいる私たちだって「本当にこの憲法のおかげで私たちの国は戦争をしないんだ」と心から喜べる宝物です。
この憲法を真から変えたいと思っている日本人が、1億2千万人のうちどれだけいるでしょうか。ほんの一握りの欲と野望の持ち主が全国民を巻き込もうとし、一部の人がそれに追随しているにすぎません。
「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」としています。
悪いことを想定ばかりしていないで、しっかりと自国の憲法を守る努力をしてみるといいのです。そうすれば「悪い想定」自体が「要らぬ心配」だったと気づくはずです。
学べば学ぶほど、「日本国憲法」は本当に人間としてのすばらしい生き方を示しているもので、これがいやだという者は、自分の心のゆがみこそ改めるべきだと感じた母親大会でした。