ひらつか9条の会に賛同されている方からのご意見を、ご本人のご承諾をいただき、掲載いたします。
=若者論について =
(前略)若者、学生との連帯の必要性を主張し続ける私が、このように言うのは不可解とお思いでしょうが、私は若者、学生との連携に大きな期待をもっていますが、それは今のままの学生、若者の投票行動にではありません。未だ、政治的に覚醒していない若者、学生のままでは、その投票行動は、私たちの期待とは反対の結果になると思われます。
現状の若者、学生の多くは政治的には無菌状態なのです。学校教育のなかで、正しい憲法教育がなされてこなっかった結果、政治的耐性が身についていないのです。無関心というのでもなく、無知というのでもない、政治的には未開拓な心理状態だと言えると思います。誰かが、一方的に政治論を吹き込めば、それを無批判に受け入れる状態です。
信ずべき神はなく、寄り添うべき大樹もなく、信ずべき信念も確立されず、目指すべき確たる目標も自信も持てず、どこにも信を置けない、“寄る辺なき時代”をさすらう若者に、「悪魔のささやき」を送る.としたら、それはその時の為政者だからです。
近年、若者は保守化したと言われるようになりましたが、保守化したのではなく、”寄る辺なき時代“を生きる若者達は誘導され易いのだと思います。 それ故、こんな、短期間の間に選挙が行われる時は、若者は危ないのです、時の為政者に誘導されてしまう可能性が大きいのです。
私は、学生、若者に大きな期待を持っていますが、今の、この状態の若者ではダメだと思います。
国民投票法で、選挙権の年齢を18歳にした安倍政権の狙いは、まさに、ここに有るようにおもえてなりません。 国民投票になれば、議員は自分の身分には直接には関わりませんから選挙活動に身がはいりません。その当然の結果として、投票率は20%前後になると思われます。
その中で10%以上の票を獲得すれば、憲法改正も可能になります、少ないといわれる若者の票でも、その比重は高くなりますし、その若者が、戦争を恐れる高齢者よりも、はるかに、安倍政権の誘導により保守化していると推測されるのです。
自民党が、18歳に年齢を引き下げたその狙いは“保守化させた若者”だと言うことに 思いを至らせるべきとおもいます。
私は、あえて近視眼的戦略としては、未だ政治的に覚醒していない若者、学生の投票行動を自陣の得票源と考えてはいけないと考えているのです。
私たちにも、あまり時間はないのです、次の選挙までには、若者を政治的に覚醒させなければならないからです。その時こそ若者達と連帯できると考えています。
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これを読んで、とても考えさせられました。皆さんはどうお考えでしょうか。