あの「杏雲堂」敷地内に超高層マンションが・・!
いま、平塚市では「容積率緩和策」により、高層マンションが急増しています。
共産党は、長い間培って作り上げてきた住環境のルールを守るため、住民主体のまちづくりをしてゆく「まちづくり条例」をはやく作ることを提案してきました。
大蔵市長もいま、「条例制定」に向けて市民参加の「市民会議」を立ち上げ、検討に入っています。ところがこの条例ができないうちに緩和策を利用して、高層マンションを造ろうとする業者と住民とのトラブルが、市内各所で起きています。
この、袖が浜の元杏雲堂病院(現在「ふれあい平塚ホスピタル」)の敷地内に「(仮称)平塚袖が浜計画」という一部16階建て高さ約50メートルにもなる超高層マンションを立てる計画が出ています。
事業主は東京建物株式会社、東急不動産株式会社、三菱地所株式会社の3社。設計・施工は株式会社浅沼組東京本店です。
平塚駅南口から海岸に向かう「東道路」から西側50mまでは第1種住居地域になっているため、高さ制限がありません。
そこを利用して、平塚の南側に未だかつてない超高層マンションを建てようというものです。
この計画にあたり1月28日と、2月6日の2回地域住民への説明会が開かれました。これで明らかになったことは、事業者側はいかに建蔽率を有効に利用するか、いかに多くの入居者を確保できるか・・つまりはいかに儲かるということしか考えていなかったということでした。
設計段階から建物を通用口でつないで2棟を1棟の建築物のようにして、東側に16階建てを造るというやり方には頭を働かせるけれど、町の景観、住んでいる住民への配慮、つまり住民の健康や、精神面、生活の安全(日照、風害等について)の部分が全く欠如しているということでした。
住民は、「造る事に反対しているのではない、住民が納得できるものを!」といっています。あるご婦人は「今までいたところに高層マンションができ、日照権が奪われとうとう病気になってしまった。転々としてようやくこの平塚に住んでいる。以前の家は日陰ということで買い手もつかない。日照の問題は人を病人にするんです。『ほぼ大丈夫』では済まされない」といっています。