毎日のニュースを聞くにつけ、「茶色の朝」というフランスの作家の寓話が頭をよぎります。
今朝のNHKニュースでは
PKO協力法は、政府が初めてカンボジアのPKO=平和維持活動に自衛隊や文民警察官を派遣した1992年に施行され、現在は、ハイチや東ティモールなどでの国連のミッションに自衛隊が派遣されているほか、野田政権では、新たに南スーダンに自衛隊の施設部隊が派遣されています。
ただ、PKOの派遣の拡大に伴い、与野党の間からは、今の法律では、自衛隊の宿営地の近くで襲撃を受けた民間人を保護するため、自衛官を派遣して武器を使用することができないなど、現場の活動実態とかい離してきているとの指摘もあがっています。
こうしたことを受けて、政府は、PKO協力法について、法律で定められているいわゆる参加五原則のうち、武器の使用を正当防衛など必要最小限に限定した「武器使用基準」などの緩和に向けて、改正の作業に入りました。
政府は、早ければ今の国会に、PKO協力法の改正案を提出することも視野に作業を急ぐ方針です。
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この緩和が今後何を意味するのか・・。
朝日新聞では
大阪市君が代条例が成立 維新・公明・自民の賛成で
大阪維新の会と公明党、自民党の大阪市議団は28日、教職員に君が代の起立斉唱を義務づける市条例案について、市長提案の原案を修正することで合意した。修正案は同日深夜の市議会本会議で、3会派の賛成多数で可決、成立した。
維新と公明は27日までに、橋下徹市長が提案した条例原案の目的から、公明側の主張に沿って「学校における服務規律の厳格化を図る」の一文を削除することで一致していた。
さらに、自民も加えた3会派は28日の協議で、自民側が主張する「市長及び教育委員会は、(中略)国旗の掲揚及び国歌の斉唱について、適切に行われるための必要な措置を講じなければならない」との条文を追加することで合意。約7時間にわたる修正協議で、3会派の賛成多数で条例が成立する流れが固まった。
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「茶色の朝」は大月書店から出ている短い「物語」です。
「茶色」は、ナチスの初期の制服の色、ファシズムを意味しています。
ファシズムは、どんなに「民主主義」の社会になっていても、人々の政治への無関心や面倒なことには首を突っ込まないという体質が蔓延するなかで、成立するといわれています。
「むかしむかし、あるところで起こった・・」ものではなく、いつどこででも起こり得ることだと・・・。