国がごみ処理広域化を義務付けました。それを受けて、神奈川県が進めるごみ処理広域化計画では、県内を9ブロックに分けて、それぞれの各市町村は07年度までにゴミ処理広域化の実施計画を策定することとされています。
平塚市は「湘南西ブロック」という平塚市、伊勢原市、秦野市、二宮、大磯の3市2町のブロックに分けられています。
しかし、ブロックの調整会議で「広域化実現可能性調査最終報告書」をまとめた結果、
- 焼却場
- リサイクルプラザ
- 厨芥類資源化施設
- 中継施設
- 最終処分場
- し尿処理場
の6つの施設の建設計画を平塚、二宮、大磯の1市2町の小ブロックで進めることを確認しています。
1市2町が進めようとしているのは、上の6つを「セット」にした広域化計画です。しかし、市も これら全部をつくらなければいけないということではないとしています。
建設施設に関しては、実施計画に移る前に、市民も交えてとことん精査していく必要があるのではないでしょうか。
この広域化計画が議会で報告されてから、1市2町それぞれの6月議会でも議論が白熱しました。平塚市では田中幸雄議員もこの件で質問し、「報告書には平塚独自でやった場合との比較がされていない」「市民には報告書の概要版の提示だけで非常に不十分。市民に説明会等やるべきでは」「なぜ、広域化なのか」ということをただしてきました。
この広域化計画の中では、最終処分場は当面平塚市のものを利用し、将来的には二宮に持っていくとしています(報告書の中のB案で進めるとしている)。
多くの問題が市民に知らされないまま、進められようとしている「ごみ広域化計画」。議員団では改めて、平塚市の最終処分場を視察してきました。
急遽訪れてしまい、担当課の方々に申し訳ありませんでしたが、それにもかかわらず暑い中を案内してくださいました。
白い特殊のカバーに覆われた最終処分場。ここに、平塚市の焼却灰が9割、破砕処理場からの破砕物が1割というものが埋められています。
平塚市ですら、これだけの広大な場所に埋め立てています。平塚市が限界になったとき、二宮では「次は、うちにどうぞ」といえる土地はあるのでしょうか。
燃やせば必ず灰が出る。まず全市・町が一丸となって、「いかに燃やさない」努力をしていくことが急務ではないでしょうか。
ごみの問題は、行政だけで解決できる問題ではありません。上からの押し付けや一方的な計画づくりでなく、真剣に広く市民と懇談をして将来の方向を検討すべきと思います。