7月8日・9日の2日間「中途失聴・難聴者協会」が主催する女性の大会が川崎市産業振興会館において行われました。私は、8日のほうに出席しました。
「難聴を生きる」と題して、「社会の中でわかりあえるコミュニケーションの保障を」では、難聴者が抱える障がいをどう社会に理解してもらうかということが話し合われました。
全国から集まった女性から、手話を通して自分の経験や失敗、辛かったこと、いい友人に出会えた喜びなどが報告されました。
難聴でも、会話ができると「あんなに話せるから、こちらが言ったこともわかっているはず」と相手に思われて、聞こえてなくて知らなかったときに相手から不信感をもたれたり、人間関係がこじれたケース。
子供が学校に行くようになると、PTAや教師とのやり取り、町内会の当番が回ってくると近所とのコミュニケーションへの不安・・・。
女性だから受ける多くの不安を、どう克服していくか専門家の立場から助言がありました。
庸訳筆記や手話通訳を頼むのは、点字ブロックや手すりを設置するのと同じこと。コミュニケーション支援が法で義務付けられた。「お願い」ではなく権利なんだということを、しっかり強調されました。
当たり前の生活で「自分らしさ」を発揮するために権利を行使すること。しごく、当然のことと思って聴きましたが、実態はそうでないということの証です。
難聴者の方々の心通う会議は、辛さを吹き飛ばしそれをエネルギーに変えているということを実感してきました。