松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

平塚市の市営住宅の現状

2006年12月6日

市営住宅にお風呂を設置してください

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現在、市営住宅に入居する際、大部分の住宅は浴室に浴槽・風呂釜は設置してありません。そのため、入居者負担で購入しなければならないのです。引越しで多額の費用がかかった上に、お風呂の設置に13万2千円もかかってしまい、「何とかして!」と切実な訴えが議員団にきました。この訴えは、以前から出されており、議員団も市にお願いしてきた経過があります。

平成10年の「平塚市営住宅管理計画」には「浴槽の設置を進めます。」と明記されていました。ところが、その後の方針「ストック総合活用計画」では「浴槽設置」の項が削除されてしまいました。しかし、市営住宅の課題としては、「浴槽のない住宅も多く、住環境に問題があります」と市も認めており、早い対応が求められます。

いま、民間アパート・借家でも、入居時に浴槽・風呂釜を買って入るところなどありません。さらに、市営住宅には「入居者は、(略)市営住宅を模様替えし、または増築したときは、(略)検査のときまでに入居者の費用で原状回復又は撤去を行わなければならない」という条例があるため、買った風呂釜・浴槽を今度は業者に1万円で引き取ってもらって出てゆくのが実態です。

現に、引っ越してきても、風呂桶などを買うお金がなく、風呂のない生活をしている住民が何人もいるといいます。「私もここに入るとき、そんなお金はなく、苦しい中から3回に分けて払ったんだよ。」とある人は語ってくれました。

昭和40年代、この市営住宅が造られた頃は、とにかく住むところを提供することが、目的だったかもしれません。

しかし、時代の変遷の中で、「大家」としての市の責任も見直すべきではないでしょうか。

今年度担当課は、風呂の設置の費用を数件分予算に入れていたが、削られたといいます。トイレは市で設置し修理もするが、お風呂はやらないというのは、やはり納得いきません。

住民は、「入居時のお金がかかるときに風呂を買うのは本当に辛い。風呂は最初から置いてほしい」と、心から願っています。

「修繕もお願いします」と切実な訴え

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また、この条例があるために、台所のシンクがひび割れているからと、新しいものに取り替えた場合、出て行くときは古いシンクを元に戻さないといけません。

古いシンクを置く場所もなく、出て行くときは買ったシンクを持って出ないといけない。そのためにひび割れたシンクにテープを貼って、しのいでいます。

市営住宅は、予算の関係で建て替えも進まず、かといって老朽化した住宅の修繕費も老朽化に見合った予算が取れず、住民の期待に充分こたえられずにいます。

「高齢社会に対応し誰もが安心・安全な居住水準の確保」が市営住宅の基本理念であるとしています。住民の住環境の整備は市の役目であり、建て替えまでの暫定期間、本腰を入れて修繕に取り組む必要があるのではないでしょうか。


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