高根の地域の方から「イノシシがいる!しかも農家は大変な被害だ。」という話が入ってきたのが9月でした。その後のことは、このホームページでも報告してきましたが、地域の方々と共に市や農協に掛け合う中で、市と農協・大磯町・二宮町と協議をし、平塚市では市として檻を2基購入することになり、管理は農協と生産者とで行なうということになりました。
農家の方々にすれば、この間1日1日がイノシシ被害との闘いでした。個人で檻を設置するには制約がある為、屋根をつけない手製の檻を作って置いたり、忙しい中でそれぞれの農家が作物をやられない工夫をしてきました。
市はこの状況を考慮し、補正予算を組んでいたら12月議会まで待たされるからと、急遽予備費で購入を決めました。ようやく12月18日に念願の檻が設置され、25日から本格的に餌を置いて様子を見ることになっています。
農産課では、この設置によって万が一の事故があってはいけないと気持ちを引き締めています。そして、設置に当たっては、子どもが遊び半分で檻に近づかないように注意すること、1日1回は必ず見回りをすることなどが生産者や農協とで話し合われたと聞きました。
万田の竹やぶのそばにある檻は、道から見えるところで子どもが近づきそうですが、逆に誰からも見える場所であり安心ともいえます。檻は設置されましたが、イノシシが畑に出没しているのは変わりません。これから、息を殺しての長い時間がかかりそうです。