平塚市は岐阜県高山市、岩手県花巻市、静岡県伊豆市の3市と友好都市を提携しています。市民プラザでも毎年、各市の特産品の物産展をやっているので多くの方がご存知と思います。
各議会からも七夕の時に来ていただいたり、平塚からも4年に1度、友好都市を訪問させていただいています。11月1・2日には、13名の議員で花巻市を訪問し、友好都市の先進事例や文化財を視察させていただきました。市役所入口では、真っ赤に色づいた低木が目を引きました。
花巻市企業家支援センターを視察させていただきました。H3年から打ち出した「内発型振興」で、地域企業の意識改革、各地域企業の底上げに重点を置いた専門的なアドバイスは大変素晴らしいものでした。市が30坪、50坪、100坪の貸工場をいくつも用意し、5年間貸し出して、成長した企業が今の場所では足りなくなると、次の広い貸工場に移ってさらに試業。そして独立して出ていくという。研究室と工場棟があり、H27年度の研究室の入居率は25%ですが、工場棟の入居率は84.6%といいます。(H25年度は100%、H26は92.3%ととても活用されています。)
(写真は説明をしてくださった企業化支援センターの総括コーディネーターの佐藤氏)
しかもここでは、コーディネーターによる指導がとても行き届いています。ITの専門家による先駆的な指導と、市が3次元測定機器や3Dプリンター(樹脂造形機)、大型環境試験室も用意して、零下30℃、摂氏85℃下での製品耐久試験などができるのです。ものづくり補助金の申請書の書き方も支援!
3Dプリンターは、いちいち金属で試作品を作っていては大変な費用のロス。しかし、3次元測定器で形を創り、このプリンターでプラスチック製品で試作してみるというもの。下の部品は、その製品です。中にある丸い球も1つ1つがクルクル回る、完全な製品となって出てくるのです。これで、試作品の費用は格段と安く上がり、企業の経費削減となるため、安心して試作できるというのです。
特産品の東北10選のうち、3品はこの花巻市から選ばれたと自信たっぷりです。1房ごと干しブドウになった製品は、伊勢志摩サミットで各国首脳に配られたと!!
今年も、11月10日から13日まで、ひらつか市民プラザで3市合同の物産展を開催することもあり、花巻市の意気込みがビンビンと伝わってきました。
車窓からは、のどかな田畑が広がっていましたが、時折見える荒れた休耕地に胸が痛みました。TPPに批准したら日本の農業はどうなってしまうのか。悩ましい思いで岐路に着きました。