ひらつか花アグリ周辺の田んぼは、連休の終盤に満開を迎えた「クリムソンクローバー」が、いま真っ盛り。
でも、つぎつぎときれいな花のまま耕作され、あっという間に消えつつあります。いよいよ田植えの準備が始まったのです。クリムソンクローバーは、ストロベリーキャンドル(またはストロベリートーチ)ともいわれ、イチゴと米を作る農家がこの花でそれぞれの田んぼをアピールしています。
ひとつひとつの花がとても可愛らしく、この姿のまま機械に巻かれて耕されるのは見ていても忍びないのですが、こうすることで緑肥としての役目を果しているのです。
このクローバーの根っ子に付く細菌が、空気中の窒素を植物の体内に蓄えるのだそうです。だから、成熟すると耕運機で地中へと鋤き込み、窒素を土の中に入れて肥料にするのですね。「きれいな花が・・・」と、もったいない気がしますが、農家にとっては「見せてやりたいが、本当の目的はこれだよ」というところでしょう。
また、こうすることで、植物自身も有機物として土壌を軟らかくしてくれる働きがあるとのこと。
私たちは、農業者ができるだけ化学肥料を使わず、土をやわらかくする「農法の一過程」を楽しませてもらっているわけですね。
イチゴ農家・ストロベリーキャンドル・田んぼの肥料・アピールという連鎖には脱帽です。