今年の冬初めての「インフルエンザ」による学級閉鎖が発表されました。市内の小学校で学級閉鎖となったのは1クラス(1年生)で、学級閉鎖の期間は 1月14日~16日までの3日間。
クラス 26人中13人(うちインフルエンザ6人)が発熱や腹痛などの症状を訴えて欠席したため、平塚市保健福祉事務所では、保健師が休んだ生徒の家に伺い、生徒の口内のうがい液を採取し神奈川県衛生研究所で調べています。
一般的に医療機関では、鼻の中の粘膜で調べる「簡易キット」で検査しているといいます。これだとその場でA型・B型が判定され、感染予防にも有効です。
保健福祉事務所で調べるものは、結果が出るまで1ヶ月もかかるため、即時の対応には間に合いませんが、次期のインフルエンザ対策のためにより詳しい検査が行なわれているのだそうです。
上の表でもわかるように、平塚保健所管内(平塚・大磯・二宮)では年末に51だったインフルエンザの数値がお正月過ぎの第2週には2倍の108になっています。こうしたことからも、これからの動向が気になるところです。
保健センターの健康課長は、予防対策として基本的なことをしっかり守って予防に努めてほしいといいます。その「基本」をここに記し、皆さんで守って行きたいと思います。
インフルエンザの基本的な対策
- しっかりと手を洗い、うがいをする
- マスクを着用する
- 体力や抵抗力を落とさない
- ドアノブなどいろんな人が触るものを、清掃・消毒する
(そして、外出を控え、人がたくさん集まるところに行くことを極力控えてください。 また、普段から食料品や、マスクなどの防護用具、各種日用品を備えておきましょう。)
神奈川県では、インフルエンザは「定点」で患者数を把握しているといいます。平塚管内では11箇所の定点(医療機関)に来た患者数となっています。
その11箇所には市民病院や共済病院といった二次病院は入っておらず、内科医院・小児科医院の中で市内全域にわたるよう11箇所を選定し、そこで診断されたインフルエンザ感染者の数で動向を見ているのです。
そのためこの数字は動向の目安であり、患者数とはまったく関係ない数字ということになります。
インフルエンザが、今後どの地域に発生しやすいかは、患者が発症するまでの間の行動にもよるため判断はできないといいます。しかし、それぞれの小・中学校の罹患率を見ることによってある程度どの地域に感染が広がっているかが見えるのではないかと思い、教育委員会に聞いてみましたが、各学校のインフルエンザ感染生徒の人数は把握していないとのこと。
いま、新型インフルエンザ対策が叫ばれています。いざという時のために、今から全体把握の方法も検討していかなければならないのでは・・と、気になるところです。