原子力空母がとうとう横須賀に来た。
共産党は、もし、事故があって放射能漏れが起こったら、神奈川がチェルノブイリ同様のとんでもない事態になることを警告し、県民と一緒になって反対の大きな運動を起こしてきました。
チェルノブイリ原発事故のとき、旧ソ連政府は半径30キロの住民を強制避難させました。横須賀から平塚までがちょうどその「30キロ」圏内です。
実際には、風に乗って300キロ先まで放射能が流れたといわれています。日本中が壊滅しかねないという恐ろしいものが、配備されたのです。
国民の願いをよそに、OKを出した松沢知事・横須賀の蒲谷市長の責任は重大です。
朝日新聞に出ていたこの空母についての説明を見てみました。
全長約333メートル。幅約77メートル、満載排水量約9万7千トン。ニミッツ級空母として92年に就役した。航空機約70機を搭載し、乗員は航空要員を含め約5800人。30ノット(時速56キロ)以上の高速航行を持続できる。これまで米東海岸のノーフォーク基地(バージニア州)を母港とし、イラク南方監視作戦やアフガニスタンでの対テロ戦に従事した。
とあります。空母の長さは、東京タワーを横にした長さ。その中に、5800人の兵士を含む乗組員。考えたら恐ろしい。
平塚市でいったら、長さ333メートル幅77メートルの艦内に、豊田地域の全住民【今年の8月現在で5446人】以上の人数が入っているということです。
しかも、戦争を訓練され、戦うことが仕事の男性が主。そういう人たちがひしめいて艦内で生活し、イラクやアフガニスタンで人を殺すと同時に自らも死と向き合って戦っては戻ってくる。
時には、殺した場面がよみがえり、眠れない日々を過ごすこともあるだろう。そういう人たちが休日となれば、街に出ていくのです。鬱積した気持ちをどうコントロールするのか。横須賀は常にこうした被害を受けてきたのです。
5月22日に艦内でタバコの不始末が原因で大規模火災が発生したが、詳細を明らかにしない。これは8月配備の約束が狂ったために発表したが、過去のことは分からない。
「原子力空母」という危険極まりない存在と、異常な社会を構成している乗り組員の今後が非常に気がかりです。