23日、横浜で開かれた「学校給食の学習運動交流会」に参加し、強く印象に残ったことは、「食教育は、人間教育である」ということでした。
「給食を本気で取り組めば、世の中が変わる。革命が起こる。それほど、大きな仕事なんだ」ということをお聞きし、学校給食の重要性をさらに強くしました。
講師の食物ジャーナリスト・吉田真理子先生は、横浜で、38年間学校栄養士を勤め、学校教育における食教育の意義を強く主張して来た方です。
「給食は教育である。教科書は無料で配布されるのに、給食は材料費を徴収される。材料は口に入れる教材であり、教科書同様 無料であるべき。」と言います。
さらに、「税金を無駄に使ってはいけない。学校給食が民間委託されるケースが多いが、直営のほうが安いのは明白。それなのに、日本では給食室を儲けを得る事業者に使用料も取らず、ただで場所を提供して委託している。」ことに疑問を投げかけました。
神奈川県の中学校完全給食の実施率は、10.2パーセント。東京都は82.5パーセント、千葉県は97.9パーセント。異常に低い神奈川の中学校給食。
神奈川県では、中学校給食の実現を願う声がますます高まってきています。
平塚市では、お弁当を持ってこない中学生に、一部の学校で「お弁当が注文できる」体制をとっていますが、給食を実施できないための苦肉の策であり、今の子供たちの置かれている状況を見ても、これからは「食教育は人間教育である」という基本的立場から、給食をしっかりと考えていくことが必要だと思います。
講師の吉田真理子先生。