19日は金田小学校の卒業式でした。
この1年間、6年生のお兄さん・お姉さんたちは、下級生の安全を守り、毎日黄色い旗を持って学校までの道のりを誘導してきたのです。
私は週に一度の登校班の見守り参加でしたが、そんな中でも6年生の責任感のある大人びた行動に、いつも感心して来ました。
一緒にいる5年生を見ては「この子も来年はこの旗を持って先頭を歩くんだなぁ。」と思うと同時に、6年生の「責任のある顔」、「面構え」の違いに気付かされました。
私にとっても、思い出深い一コマ一コマが頭をよぎり、「もうこの子たちとは、登校班では会わなくなるんだな」と、ちょっぴり寂しく思うとともに、新たな6年生がきっと責任ある「面構え」に変わって、受け継いでくれることが楽しみでもあります。
校長先生が卒業生にお祝いの言葉とともに、校長先生の思いを代弁する絵本「いのちのまつり」の朗読をされました。きっとみんなの心に「命のすごさ」「この世に受けた命を自分だけ勝手に捨ててしまったり、いい加減にしていてはいけないな」という思いが、何かの形で残ったことと思います。私も、校長先生の思いが伝わって心全体に温かいものが流れる気がしました。
95名の卒業生が歌った「おそすぎないうちに」の合唱は、私たち大人も感動に涙があふれました。
私は感動に声を詰まらせながら、お隣の来賓の方に「素晴らしい歌ですね」というと、その方も「・・・(うなずき)」涙で声になりませんでした。一呼吸してから「今にあった歌ですね」と・・。
卒業式は、学校のあり方、学校の役割について大人たちが学ぶ日なんだなと思いました。校長先生をはじめ先生方の子供を愛し、人間を愛する教育のためにこんなに情熱を傾けてくださっていることを、私たちはもっと知らなくてはいけないと感じた卒業式でした。
縦笛で卒業生を送る在校生。
校長先生は一人ひとりに卒業証書を手渡されました。右には大きな声で返事をしている卒業生。