現代版 「うば捨て山」
「後期高齢者医療制度」は、自・公内閣の提案で国民の反対を無視して強行採決されました。しかし、国民には詳しいことを知らせないまま、七五歳以上のすべての人から保険料を取る新たな医療制度が今年四月から実施されようとしています。
この制度は、高齢者だけを別枠にして、在宅での看取り率の向上、入院日数の短縮など、高齢者の健康保持よりも、いかに医療費を使わせないかを各都道府県に競わせるものです。
さらに後期高齢者の診療報酬が引き下げられるため、高齢者に必要な医療が保障されないことが懸念されます。元厚生労働省局長で大阪大学教授の堤修三氏は、この制度を「うば捨て山」と痛烈に批判しています。
そして、「包括性」といって保険のきく医療は制限されます。しかし、お金を払えば、いくらでも高度医療が受けられるのです。このように、人の命を差別して、政治によって「見切りをつける」やり方がまかり通っていいはずがありません。
神奈川県は、他の自治体より所得が多いからといって全国一高い保険料とされました。それなのに、受けたい医療が受けられない・・。そして、2年ごとに見直しといって、値上げが待っています。こんな制度が始まったら大変です。
平塚の駅頭でも、大いに皆さんに制度の実態を知っていただき撤回させる大きな運動にしていきたいと思っています。