昨年から市民病院の外来患者用駐車場が有料化となりました。有料化の理由は、駐車場のほとんどが借地のため年間2,600万円支払っている。有料化することで経営改善を図るとともに、病院に用のない人の利用を防ぐことが目的だということでした。
しかし、私たち共産党議員団は、市民生活がますます苦しくなっている折の有料化には反対しましたが、議会では賛成多数で実施となった経緯があります。
今回の決算特別委員会で私は、この市民病院駐車場の利用状況と減免の実態を質しました。
平塚市は駐車場を有料化するときに、減免規定を条例に盛り込んでいます。
- 障害を持った方
- 介護保険の認定を受けている方
- 付添いが必要であると市長が認める入院患者に付き添うために来院したその者の扶養義務者
が減免される、となっています。そして、その詳しい内容は市民病院の駐車場料金支払機の横に張ってあります。上記の1.2の対象者のほかに
- 1日2回以上利用する外来患者は駐車場の領収書を提示することにより、2回目以降は無料とする。
- 緊急手術や容態の急変により病院から家族を呼んだ場合は関係者すべての車輌は無料
- 病院が家族の付き添いを認めた場合や、入院患者の世話のために家族が来院したときは1台につき無料
- 入院患者を家族が送ってきたときは外来患者に準じる料金(1回目は上限200円、2回目以降は無料)
- 入院患者の車を家族がその日のうちに取りに来たとき、外来患者に準じる料金(同上)
ということが記載されています。
ところが、患者が手術をすることになり、看護師さんから立ち会ってほしいと言われた家族の方は、予定より遅れた手術がようやく終わって、駐車場の減免の申請に行ったら「病院が呼んだわけではありませんので、」と断られ、800円支払って帰宅した人がいたのです。患者も家族も辛い思いをしている病院という場所で、ましてお金を払って診察を受けている言わば「お客さん」です。
市民に新たな負担をお願いするからには、職員もそれなりに心のこもった対応が重要であり、それを「経営感覚」というのではないでしょうか。
昨年度の外来患者用駐車場利用料は3,265万円だったといいますが、その中に入院で苦しむ家族を見舞って、その上高額な料金を取られて寒々とした気持ちで帰っていった家族がいたのではないか懸念されます。市は、職員への周知をさらに徹底していくとの答弁がありました。