9月1日は防災の日。平塚市では、各地域ごとに防災訓練が行なわれました。
大規模地震の発生を想定し、自主防災組織や防災関係機関(郵便局やタクシー協会、農協、ガス事業協同組合など23機関)と行政が一体となった訓練で、災害にいかにすばやく対応するか、再認識とともにレベルアップ、相互協力体制の確立、意識の向上を目指すものです。
それぞれ自治会ごとに自治会館に集まり、まずは初期消火活動の練習。バケツによる消火活動や、周りにあるビニール袋に水を入れて投げつけるなど、その場でできる消火方法を練習しました。
その後は、指定避難場所である金田小学校へ。そこには寺田縄・入野・長持・飯島の参加者が続々と集まってきました。
学校の体育館で、開会にあたっての連合自治会長のご挨拶のあと、説明を受け、いざ場外の訓練に。簡易トイレの組み立て、三角巾による応急処置訓練、建築物応急危険度判定訓練、災害用伝言ダイヤルの体験、給食訓練などを体験しました。
体はひとつ、でもあれもこれも体験したく、迷いました。あとから、市の職員の方から建築物応急危険度判定訓練の話を聞いて「そっちに行きたかった・・・!」と思いましたが、なぜか私は、昨年同様「簡易トイレ」の体験に行ってしまったのです。
よほど災害時に「トイレ」が気になるのか、最後に出来上がったところに体験者が「体験すわり」をするのが面白いからなのか、自分でもわからないうちにその場にいたのでした。
平塚パワーズによる三角巾での応急処置訓練。
地域の消防団と放水訓練。
給食訓練のあとの試食。この訓練で唯一楽しみなのがこの試食です。ついつい、みんなの顔もほころびます。
クリームシチュウのようでしたが、特徴のない味にみんなそれぞれの批評をしていました。「災害時に食べるんですから!」との言葉にみんな納得。
そうしている間にも、郵便局やタクシー協会などの訓練者が駆けつけ、伝達訓練としての報告をしていました。最後に、主催者、鍵和田副市長、連合自治会長の挨拶で締めくくられました。
今回の訓練で感じたことは、会場に駆けつけて、状況を伝達する「各種機関の方々」のご苦労が見えないまま終わってしまったことが残念でした。
実際の場面では無理なことですが、訓練だからこそ、各機関の方々がどんな情報収集をし、何が伝達され、被災者にどう反映されるのかが見える訓練となるよう、報告者の伝達文を読み上げている声をスピーカーで会場に流すなどの配慮が必要と思いました。でないと、機関の協力者の努力が浮かばれません。そんなことを感じながら、一緒に参加した嫁さんと帰ってきました。