「議会と自治体」4月号に私の記事(ParkーPFIについて)が載りました。
ParkーPFIとは、市の保有する都市公園を民間企業に建設から管理運営までを長期にわたってお願いするというもの。そのために、企業がその企画に乗って来やすいようにレストランやカフェ、売店施設などの面積がこれまで公園面積の2%だったものを12%にし、企業との契約期間も10年だったものを20年に伸ばす条例改正が行われました。このParkーPFI法の最大の欠点は「住民の声」がどこまで反映されるのか全く見えず、プロポーザル方式で事業者を選定するため、途中経過は非公開、内容は事業者が決定しないとわからないことです。平塚市の自治基本条例で定める、市民の「まちづくりに関し情報を知る権利」、行政は市民に対し「まちづくりに関する情報をわかりやすく提供する」にも反するもので、多くの問題を含んでいます。
平塚市は近隣自治会住民から強い反対を受け、ParkーPFIを進める場合には方向性が決まったあとでも市民の意見を聞く機会を設け、新たな計画に反映できる「平塚方式」を取り入れて行くとしていますが、もうけを最優先する企業と市民の意見をどうつなげていけるのか。
企業が進める規模のものを市がやったら高くつくのは当然です。しかし市独自で市民の意向に沿った規模で運営した場合の比較はされていません。「民間に任せた方が費用対効果は高い」が先にありきで始まっていることが問題です。