平塚海岸(龍城ヶ丘)の樹林帯を全体の約6割強も伐採して大きな公園をつくる計画が進められています。昨年12月に工事着工の予定でしたが、今年の6月まで延期となりました。
理由は、昨年12月の時点では「塩・風の調査や既存樹林をさらに保全する検討等を行うため」としていましたが、今年3月には「住民の塩害、風害の被害が大きくなるのではないかという懸念の声に対して、市として説明する必要があることから調査を行うため」と変化しています。
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/…/page49_00104.html
●平塚市はこれまで「塩害は海岸からの距離によるもので、公園整備の前後で変わるものではない。風については事前のシミュレーションで変わらないと認識している」としていましたが、そのシミュレーションの開示を求めても出さず、情報公開請求したところ、真っ黒に塗りつぶされた紙1枚が出てきたのみ。
●県からは、「飛砂以外は言われていない」と答弁し続けてきましたが、市民の方々が県に行って確認したところ、県から飛砂、塩害、風害についても考慮するように言われていたことが発覚。市民の声を受け、県が平塚市に確認すると、平塚市の担当課は「承知しています」と答えたというのです。
「住民の懸念」に対し、ずっと「問題ない」、「県からも飛砂以外言われていない」と言ってきた平塚市ですが、このまま不誠実な対応で住民の懸念にも対応せず、調査もしないでは県との協議に臨めなくなったということです。
また3月議会で新たに発覚したことは、神奈川県警と、国道134号から整備後の公園に入る進入方法の協議も継続中のままだったということ。
パークPFIの契約事業者と一体になって強引に進めてきた平塚市に対し、県警は協議の中で「本協議が未了にもかかわらず、すでに報道機関等に広報されていること」に対する苦言を呈しています。
龍城ケ丘公園整備予定付近ではマンション建設が計画されており、ネットでのPRには平塚市が計画している龍城ヶ丘公園の施設設計図が堂々と利用されています。県からの許可も事業者との実施協定も締結していないうちから、他の企業がなぜ堂々と市の事業を利用できるのか。
議員である私たちは、住民の声にどう向き合い、議会での市の答弁をどう分析し方向を見極めていくかが問われる重要な時期となっています。