統一地方選挙の前半戦の結果が出ました。思った以上に厳しい状況に身が引き締まります。国がどんどん軍拡の方向を目指すとき、必ず水面下で、時には露骨に、共産党攻撃が行われるのがこれまでの歴史です。その歴史を繰り返さないために、今の憲法ができた時の国民の思い、憲法をつくる経過の中で議論してきたことを改めて学び、この憲法を基本に今の国の進もうとする方向をしっかりと検証することが今を生きる私たちの「つとめ」だと思います。
それをせずに、ずるずると流れに乗っていったら、これからの若者や子どもたちが必ずや「なんでこうなる前に、当時の大人が動いてくれなかったんだ」と悔やむ時代になってしまうと危惧します。
「戦争はしない、しかし軍備を備えるには5年間で43兆円必要であり、様々な予算を縮小しても足りなかったら増税もありだ」という政府の言葉をどう受け止めるか。どの国も「戦争する」と言って戦争を始める国はありません。それだけの国防予算がなぜ必要なのか、そこを考えれば、今後、国は何をしようとしているのか、やはり真剣に考える必要があります。
今こそ、私たちは真剣に政治の方向を見極めることが重要だと思います。
地方から、国の政治にしっかりと声を上げてゆく議員が必要であり、その議員を選ぶのが選挙です。国民は国の政治の方向を決める唯一の手段として「選挙権」が与えられているのです。ですから、それを是非行使してほしい!
タモリさんが昨年末、「徹子の部屋」に出演して、来年はどんな年になるか?との質問に「新しい戦前になるんじゃないですかね」と言った。しかし、日本の報道では、芸能人がもっと具体的に言ったら出演させてもらえなくなる。そんな中で非常にリスクを感じながらもこれを言った、私たちはこのことを重く受け止めなくてはならないと思います。
菅原文太さんが沖縄で語った「政治の2つの役割」(1つは国民を飢えさせないこと、そしてこれが最も重要だ、戦争をしないことだ)、坂本龍一さんの森林を守る活動など、これらは今の政治の方向に黙っていられない危機意識の中から率直に訴えたものです。
政治は政治家だけのものではなく、国の方向を決めるのは自分たちの1票1票だということに早く気付いてほしいと思います。有権者の半分が投票しない実態は、大変憂慮すべき時代の始まりだと感じています。
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統一地方選挙前半戦に思う
2023年4月10日