8月11日、夕方から平塚市総合公園の大池において、平和事業「市民平和の夕べ」が行われました。
コロナで2020年から2年間出来ず、昨年は再開に期待していましたが、台風の接近で灯篭流しが中止となり、完全復活までには3年空いてしまいました。空白の時期があると人の意識も薄れるもの。今年はそうした空気を少しでも払拭したく、毎回参加していた息子家族にも声かけを。
平塚市は1945年7月16日の未明、米軍による大規模な爆撃を受けたつらい経験があります。その日の夜中、133機におよぶB29から投弾された焼夷弾は、全部で41万2961本といいます。死者363人以上、重軽傷者268人、8269戸が被害を受けたと記録されています。その当時の市内の状況は想像を絶する悲惨さだったことが写真や語り部の証言から推察することができます。
市長は開会の6時半、このような惨禍を二度と繰り返すことのないようにと追悼の言葉を述べられ、火をともした灯篭を大池に流しました。そのあとを多くの市民の方々が思い思いの言葉を書いた灯篭に火をつけて流しました。
I LOVE PEACEに参加されている市民団体は、折り鶴によるパネルの作成、灯篭つくりのお手伝い、野外映画上映、核兵器廃絶平和都市宣言をしている市として核兵器禁止条約批准を求める署名などに取り組むと同時に、多くの市の職員が車の誘導や安全確保のために奮闘していました。