18日、3月議会が閉会しました。
龍城ヶ丘プール跡地の公園整備費7億円の債務負担行為の追加が可決されれば、いよいよ7月以降の工事着工に道を開く、その切羽詰まった議会であり、数十人の傍聴者が詰めかけました。
その議案の評決は午後にずれ込みましたが、10人以上の方々が最後まで傍聴してくださいました。
都市建設常任委員会で「市の資料は説明不足」として、常任委員会では退席した議員も、最終日には賛成に回り、18対7で可決してしまいました。
しかし、私たちは今後も、平塚市はしっかり住民と向き合うことを強く求め、引き続き注視してゆきます。
ところが、最後の議案として提出された「リトアニアのカウナス市への議員派遣」にわが議員団が賛成したこと、これには賛否両論あるようです。
オリンピック・パラリンピックを通じて、リトアニア共和国のカウナス市と平塚市は姉妹都市提携をしました。5月にカウナス市では市民に日本を紹介するイベント「ジャパンデイズ」を行うため、平塚市からぜひ来てほしいという要請があったといいます。
そこで、まず議員の数名を代表で送ることが提案され、各会派から代表として5名が選ばれたわけです。その派遣に公費が使われることに対する市民の思い、違和感、そういうものが今回の「解せない」という声かもしれません。そこで、なぜ共産党議員団はそれに賛成したのかを、記したいと思います。
私たち議員団は、議員がお金を使うことは何でも反対というものではなく、議員としてどういう仕事をするべきか、そこを知っていただかなくてはなりません。
カウナス市と姉妹都市提携したすぐ、何もわからない地に即市民を送り出すことはできません。まずカウナス市がどういう街かを知って、市民が行ったらどんなことを見てきてほしいか、向こうではどういう友好行事が行われ、どんな思いで平塚市と交流したいと思っているのか、そういうものを見てくる最初の行事です。
ですから、そこに「市民の代表を派遣」となれば、市議会議員に打診があるのもうなずけます。姉妹都市との提携は共産党議員団も積極的な立場です。全額公費はおかしい、自費も出すべきだと最初私たちも考えました。いろいろ議論する中で、姉妹都市の最初のイベントに議員が派遣されるとなれば、「自費で行け」というのはやはり無理がある。そこはちゃんと認めるのが筋だろうということになりました。
共産党市議団は、市民に分かりづらい議案に対しては賛成する時も反対する時もしっかり「討論」で明らかにしています。議員が姉妹都市への派遣に公費を使うことそれ自体が問題だとするのでなく、個人の飲食や空いた時間に見物する費用と、友好親善の任務としての費用とをしっかり区別してチェックすることだと思います。
海外に議員が行くというだけで「おかしい」という意見が多いですが、議員の役割というものもあります。今回、派遣される議員にはカウナス市を訪問し、平塚市が呼ぶときはどういう友好行事が必要かという、次に生かす視点で学んできてほしいと思っています。
写真は、市のホームページ(昨年11月、カウナス市との姉妹都市提携の調印式の報告記事)から抜粋した「カウナス城」