テレビでは連日「大谷」選手のことばかり。話題に事欠き、仮定の話までひっぱり出しては話をつなげる有様です。
こうして同じ話を連日流すときは「要注意」、と反省したはずの報道陣が、またも懲りずにやっています。
この「大谷フィーバー」の陰で粛々と行われていたのが、自民・公明で閣議決定した武器輸出です。公明党は、「最初は懸念を表し、自民党をけん制する姿勢を示しながら最終的には合意する」いつもの常とう手段。平和を掲げながらも常に自民と寄り添う公明党。この問題は、日本がイギリスとイタリアとで次期戦闘機を製造し、それを第三国に輸出するというものです。
平和憲法と並んで守ってきた「武器輸出三原則」(日本製の武器やその技術を輸出してはならない)に違反する重大な問題です。
つい最近、大川原化工機事件(冤罪事件)がありました。
生物兵器 の製造に転用可能な 噴霧乾燥機 を 経済産業省 の 許可 を得ずに 輸出したとして、逮捕された事件。
しかし、今度は政府が音頭を取って進める武器輸出です。戦後一切認めてこなかった武器輸出に手を出すことを「閣議決定」で済ます。
「大谷選手」の報道に明け暮れている陰で、日本の平和外交が一気に戦争協力に変えられようとしている。こんな重大なことが小さなニュースで扱い、実施されようとしていることを知っていただきたい。大きな問題のたびに「報道の在り方」が反省されながら、「またもか!」と言いたい。