今日は早朝配達の日。昨夜、会議を終えて帰宅する時はみぞれ交じりの雨、夜のニュースで東京ではけっこう雪が降っていたので、「明日はこっちも雪かな」と思っていました。でも朝起きた時、案外暖かく感じ「雪にならなかったのか・・」と思っていただけに、外に出て驚きでした。
道路を歩く度に「グヮリ!グヮリ!・・」と、凍った雪を踏みしめる音が4時半の暗闇に響きます。「ウワー、降ったんだぁ!・・・」なんだか、昔の新潟の風景と重なり、無意識のうちに、雪のまだ誰も踏まない場所に足跡を付けて回っていました。車のフロントガラスにも2センチ以上積もっていて、取り除こうとプラ板でこするとガリガリと音がして、その感触も楽しんでいる自分。周りの畑や空き地には、ふんわりと雪が覆いかぶさって、配達しているのか、風景を楽しんでいるのかわからない気分のまま終わっていました。
今年年女の私、 いくつになっても「雪」を見ると子どものときと同じ反応をする自分を知りました。5メートル近いまっ白い雪の上に、バッサリと倒れて自分の形を作った頃を思い出します。
冬景色 文部省唱歌
一、
さ霧消ゆる 湊江の
舟に白し、朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず、 岸の家
二、
烏鳴きて 木に高く
人は畑に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かえり咲きの 花も見ゆ