ペットの火葬場が民家の前に建てられた問題で、住民の方々は市に対し、一貫して不法な建物の撤去を求めてきました。
3月議会でも「自分たちの地域は自分たちで守る」ことができるよう、早く条例又は要綱を作って欲しいと3けたの住民の署名とともに陳情書を提出しました。
この地は市街化調整区域であり、本来建物は許可されません。市の度重なる指導により、事業者はようやく屋根を一部を残してとりはずしました。
しかし、法律の規定では「屋根がなければ建物ではない」として、これ以上市としては指導できないというのです。
稼働してしまったら・・と住民は気が気ではありません。6月1日 市の都市政策部長をはじめ開発審査課や環境政策課の担当職員に現地に来てもらい実情を訴えました。
そこでの話では、18年度に向けて要綱を作成してゆくというのです。6月8日、住民の方々は大蔵市長に懇談を申し入れました。
大蔵市長は、その中で、今回の件を教訓に1~2ヶ月中に要綱を作り、規制をしていくと回答しました。ようやく今後の対策については、万田の住民の方々の努力で規制ができました。
しかし目の前の建造物は、そのまま存在するのです。いくら現状では法に触れないといっても、もともと立派な建築物だったのです。その違法な建築物に対し、市は建物全体を撤去するよう指導するのが当たり前ではないでしょうか。
屋根をとるよう指導し、屋根がなければ違法ではないということを市として認めた今回のやり方は、悪徳業者に非常にあまいやり方で、今後これを悪用する事業者をも認めることになりかねません。
市として、住環境を守る立場からも、事業者に対ししっかりと指導すべきと思います。