松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

旧相模海軍工廠化学実験部のおかれていた現地を視る

2016年3月13日

昨日は、県職労湘南支部主催の「平和のつどい」に参加してきました。「旧日本軍は湘南に何を残していったのか」という問題提起に40数人が集まり、平塚にあった相模海軍工廠の跡を北宏一朗氏の解説・案内で回りました。

丁度私の1期目の市議選の真っただ中であった2003年4月、現在の市役所の臨時駐車場「西八幡駐車場」では、当時、合同庁舎建設工事が進められていました。4月3日夕方、掘削中のこの現場から戦時中の負の遺産である毒ガスやその原料が出て、作業員が頭痛などの異常を訴え、病院に搬送されました。↓をご覧ください。

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/2gou/bun1504.htm

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/2gou/index.htm

これがきっかけとなって、平塚市はかつて相模海軍工廠化学実験部が置かれ、毒ガス製造などが行われていたということが大きく報道されました。この場所は、掘れば再び大きな問題になるとして、アスファルトで覆い一切発掘禁止とされ、現在、駐車場として利用されているのです。ところが、翌2004年には井戸水から微量のジフェニルアルシン酸が検出されたことから、再び問題となりました。

http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/2gou/idokeika.htm

この周辺一帯が旧相模海軍工廠化学実験部跡地であるため、掘り返せば必ず何かしら問題が起きます。現在の市役所建設においても、掘り返せば戦時中の負の遺産がでて、建設費を釣り上げる原因となっているのです。

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案内をされた北氏は、本当のことが覆い隠されたまま時代が過ぎようとしていることに警鐘を鳴らしています。これ以上戦時中に日本がやってきたことを知られたくない国の動き、あまり負の遺産で街のイメージを壊されたくない平塚市の思いなど複雑な中で、私たちは、将来を担うこれからの人たちが、再び過去の負の遺産によって思いもしない危険にさらされないために、また、戦争で、日本は実際に何をしてきたのか、戦争とは人間をどのような状況に追い込むものなのか、その「本当」を知ってもらう努力をして行かなくてはならないことを学びました。

共産党県議会議員の木佐木議員、平塚市議高山議員も参加しました。

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