2006年9月26日のブログに始まって、この間10数回、高麗山を中心とした万田・高根に出没する「イノシシ」被害について皆さんにお知らせしてきました。
その後もこの地域の方々から「困った」という声をいただき、農水産課にもお願いに行ってきましたが、狩猟禁止区域であり、檻を設置してそこにかかるのを待つだけといった状態で、手をこまねいているばかり。
今年も早々に「イノシシ」が地域に下りてきて荒らしまわっています。しかも、どんどん民家周辺に平気で現れるようになり、人に何かあってからでは大変です。(写真は万田地域)
家の横に設置している倉庫のまわりは、木の根っこまで掘り起こされてしまいました。家の周りを数頭が食べ物を探して走り回っているのを、想像するだけでも怖いです。
現在平塚市内に設置されている檻は、万田に3基、西小磯に3基、下吉沢に1基、上吉沢に1基の計8基になったといいます。最初にお願いして檻を設置していただいたのは2006年12月のことでした。
その時のブログによると・・。
「地域の方々と共に市や農協に掛け合う中で、市と農協・大磯町・二宮町と協議をし、平塚市では市として檻を2基購入することになり、管理は農協と生産者とで行なうということになりました。
農家の方々にすれば、この間1日1日がイノシシ被害との闘いでした。個人で檻を設置するには制約がある為、屋根をつけない手製の檻を作って置いたり、忙しい中でそれぞれの農家が作物をやられない工夫をしてきました。
市はこの状況を考慮し、補正予算を組んでいたら12月議会まで待たされるからと、急遽予備費で購入を決めました。
ようやく12月18日に念願の檻が設置され、25日から本格的に餌を置いて様子を見ることになっています。」
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ほんの5年間で2基から8基にまで増えたのには、多くの被害農家や民家が広がっているということです。至急対策をとっていただきたい。狩猟が出来ない地域の鳥獣被害をどう減らしていけるのか、真剣に考えないと益々耕作放棄地が増えてしまいます。一時的にも「狩猟禁止」を解いて対策をとることも必要ではないでしょうか。
ただ、イノシシにも民家まで危険を冒して下りて来なければならない「つらい思い」があるのも事実。人間がそうさせてしまっている現実を考えると、ただ「居なくなれ」でいいのか・・、辛いです。