市民平和の夕べが行われました。
昭和20年7月16日は大規模な空襲を受け、市街地の戸数の約6割以上を焼失するという平塚市民にとって忘れることの出来ない「平塚大空襲」の日です。
この空襲により、平塚の大部分が灰となり、300人以上の尊い命が奪われました。このような悲しい歴史が二度と繰り返されぬようにと、灯ろうに願いをこめて流す平塚市「市民平和の夕べ」。
大蔵市長の挨拶のあと、思い思いの言葉を添えた灯篭が流されました。わたしも、「恒久平和」に願いをこめて流してきました。
平塚総合公園で毎年行われているこの行事には、平和を願う市民団体や市内の中学校のボランティアが大勢参加して、灯篭流し・折鶴づくり・ミニ映画・コーラス・「すいとん」のふるまいや会場係りと役割分担して活躍していました。
会場では新日本婦人の会の皆さんとともに、「核兵器廃絶を願う」署名を参加された皆さんにお願いしました。駅頭などではなかなか出来ないという方も、かつての戦争犠牲者への追悼の場所でもあり、参加された人の心に平和を願う思いが改めて湧き出てきたという感を受けました。
署名には小さなお子さん連れや、戦争を体験された世代の方もこころよく協力してくださり、列が出来るほどでした。
こういう機会を、もっと多くつくって59年前に何が起こったのか、そして子供を亡くし、親を亡くし家族をなくした人たちがどんな思いをしたのか、もう一度原点に立ち返ることの重要さを感じました。
「平塚大空襲」は、平塚市内にとどまらず大磯・高麗・寺坂・高根・南原・中原・真土・四之宮・八幡・横内・長持・入野・柳島・中島など、広く周辺町村にも及んだといわれています。
広島・長崎の原爆投下とともに、悲惨な戦争の歴史を持つ平塚から平和のメッセージを日本中にそして世界に向けて発信していってほしいと願います。
会場に参加した市民が折ったり、持ち寄ったりして集まった折り鶴が、ボランティアの中学生によって丁寧にボードに貼られ、見事な作品となりました。
ボードの大きさは縦1・5m、横2・7mで中心に大きく平和の文字が書かれています。ボードにはった折り鶴の数は約2500羽ということです。
「自分の折った折鶴がここにいる・・・」と、感慨もひとしおです。すばらしい作品にして多くの皆さんに見てもらえる機会をつくってくれた企画の皆さん、ボランティアの皆さんに感謝します。
市役所の1階市民ホールに展示されていますので、是非皆さんもご覧下さい。