20ヶ月以下の牛のBSE検査は意味がない?
3年前、日本に初めてBSEの感染牛が発見されました。私にとって、長年管理栄養士として働いてきて、0-157とともに忘れることの出来ない重大事件でした。食への安心が土台から崩れてゆくのを感じました。
「緩和」という政府の政策が、様々なところで批判の声が出ている今、まだ懲りずに規制緩和をしようとしています。3年前、日本中に恐怖を与えたBSE感染牛とクロイツフェルツ・ヤコブ病。「初心を忘れてはいけない」この誰でも使っている言葉を、小泉総理に一番言いたい!!そして、人として、国を司る立場の総理として、アメリカにだけ顔を向けているのではなく、しっかり国民に顔を向けなさいと・・・。
食の安全は、国民の願い
中間取りまとめで「20ヶ月以下のBSE感染牛を現在の検出感度の検査法によって発見することは困難である。」としています。今まで発見された感染牛が21ヶ月や23ヶ月のものだった。・・・これだけでなぜ「20ヶ月以下からの検出は困難」ということになるのか、あまりにも危機管理に甘さがあります。
中間取りまとめでは「BSEは、科学的に解明されていない部分も多い疾病」だとし、汚染を完全に排除できていない現状で全頭検査は役立っていることも、「消費者の健康保護に有効に貢献した」ことも認めています。
それではなぜ今見直しを検討する必要があるのでしょうか。アメリカの牛肉を早く輸入してあげる目的のために日本の食の安全までいい加減なものにしてしまっていいのでしょうか。
日本の食に責任を担う栄養士の声、商店主の声、消費者の声をあげて行きましょう!
これ以上食への不安をかりたてる「緩和」は許しません。