15日の夕方、共産党神奈川県委員会が主催した「神奈川経済懇談会」が横浜でありました。
今回は「消費税10%をどう見るか」という点で幅広い分野の方々が集まって、意見交換しました。横浜建設業協会、県中小企業家同友会、第一川崎青果商組合、県社会保険労務士会、県建設労連、市大教授組合、病院関係者など、52団体の役員、個人など約550人(しんぶん赤旗による)が出席されました。
平塚市内からも経営者の方、建設業関係者、渡辺議員、田中、松本などが参加してきました。
懇談会の司会ははたの君枝さんが行い、最初に志位委員長から消費税に対する「提言」が語られました。次に桜美林大学藤田教授のゲスト発言があり、次々と各企業、団体から提言に対する意見や発言があり、経営の実態が語られました。
消費税が3%から5%になっただけでも大変な状況なのに、今の倍になったらどうなるか。投資と消費の循環を作っていかなければ経済は回っていかない。大企業は儲けで自社株を買い、海外投資・・。日本の中にその儲けを出そうとしない。これでは日本の経済は回らない。
その上、TPPなどに加入してしまったら官公需にアメリカ企業が入ってくる。そうなったらやっていけない。我々はTPPには反対だ。
消費税の増税は、政府の話を聞いていると「やむを得ない」と思ってきたが、今回の提言を聞いて本当によくわかった。我々は消費税が5%になった時から経営がひどくなった。「けがと弁当は手前持ち」と言われる業界で、医療だけは守りたいと建設国保を頑張ってきた。ところが今建設国保が狙われている。ヨーロッパ並みの働くルールを守りたい。公契約を作ってもらいたい。
消費税増税は賛成だ。しかし、消費税で224兆円入ったのに、法人税で208兆円もまけてやっているという。消費税を社会保障に回すということがしっかりと担保されなければ賛成しない。
消費税も大変なうえに、電力も値上げするという。こうなると安全・保全の手抜きが起こる。
約70事業所が加入している医療関係では、消費税を今4億円払っている。これが8億円になったら、今でも、やっと黒字になるかどうかというところなのに・・・。医師は週20時間の残業は当たり前になっている。診療報酬を上げてくれなければやっていけない。
こうした経済界の状況を聞いても、消費税増税は経済をますます冷え込ませるということがよくわかりました。