松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

出縄の「大規模な墓地開発計画」で、住民と市の各担当課と話し合う

2012年4月8日

 4月6日に、(仮称)西湘平塚霊園の開発計画について、出縄の住民の方々10名と、まちづくり政策課、環境政策課、開発指導課の職員と話し合いの場を持ちました。その場には、渡辺敏光議員団長、高山和義議員、私の3名も同席しました。

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(クリックした後、もう一度写真をクリックするとさらに大きく見られます)

「まちづくり条例」はできたが・・・

前大藏市長が就任してすぐに取りかかった「まちづくり条例」。それは長年住み慣れ、親しんできた地域に住民の意としない建築物や施設が出来、その都度、住民と事業者などとのトラブルが絶えず、みんなの切実な願いの中で作られてきたものでした。

ところが、条例がすべてを網羅しているわけではなく、法の隙間を縫って、相変わらず住民側と建設事業者とのトラブルは後を絶ちません。安全が危惧される異様な形の大型マンションの問題もありました。大型パチンコ店出店問題では道路の幅をめぐって市の基準の異常な判断が問題になりました。建築物の高さに対する問題も各地で起こっています。

今回の出縄に大型墓地が出来るという問題も、県からの委譲という過渡期での申請要件ではあっても、やはり市の基準の甘さに問題があったと言わざるをえません。

私は、2005年に市内万田地域の民家の真ん前にペットの火葬場が出来るという問題に関わり、とんでもないということで住民の方々と運動し、全国の条例を調べたり、新聞やテレビでも取り上げてもらい、市は数ヵ月後に規制する要綱をつくり、その後の「まちづくり条例」に盛り込んでもらった経緯があります。しかし、それは「ペット霊園」の規制であって「霊園」全体ではなかったことが原因しています。

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(山のてっぺんを削られ、1519基ものお墓がつくられる・・・。水の問題、風当たりなど近隣に住む人たちにとって心配はたえません。しかも、子どもたちは毎日、お墓の前を通らなくてはならなくなります。)

まちづくり条例の「基本理念」、「市の責務」、「市民」の定義から見ても、霊園の事業者は厚木に住所があり平塚市民ではなく、市は、市民に対してまちづくりに関する情報を提供し、市民の主体的なまちづくりの支援に努めなければならないとなっています。「霊園・墓地」は、「ペット霊園」に対する感情と同等に考えるべきであり、ペット霊園の条例を適用することが妥当であると考えます。

今回の話し合いの中で、住民の方々は、条例の「開発事業の手続きの流れ」では、主体であるはずの「市民」は住民説明会に対し「意見書」を提出することができるだけで、その後はまったく蚊帳の外になっていて、市と事業者によってことが進んでいくことの問題点を指摘しました。

まちづくり条例が、本当に市民主体であるには「地区まちづくり協議会をつくって、住民自ら地域を守ろう」という項目は、理想であって現実的には非常に時間がかかる問題です。やはり、条例の中にしっかりと住民の立場で規制していかなければ、トラブルはなくならない。今回の住民の指摘は、大変重要な部分を突いたと思っています。

そして、住民の方々自ら非常に勉強されているということに感動しています。これからの平塚市に大きな影響を与えて行く・・・そんな予感すらしています。


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