寺田縄の農業総合研究所跡地の付近は、一面が見渡せる平地で田んぼや畑が広がっています。晴れた日の富士山は格別で、その富士を背景に新幹線が一本の筋を描いてゆきます。
この寺田縄に越してきた平成元年から、春の田んぼから聞こえるかえるの鳴き声に感動し、初夏の緑あふれる田んぼを見ては平塚の「安曇野」と勝手に決めて悦に入って眺めてきました。
農総研跡地に「花とみどりのふれあい拠点(仮称)」をつくる話が、昨年から本格的に地域の方々に働きかけが行なわれてきました。
「花とみどり」へのイメージアップも働いて、昨年の秋に地域の方や周辺の田んぼの所有者と一緒になって「れんげ」の種がまかれました。
春を向かえその花が今見ごろを迎えています。雨で種が流された部分もあったと、咲くまでのご苦労もお聞きしました。
寺田縄の「花とみどり」の拠点から、農業と自然の大切さを広く知ってもらおうと「はなみどり」という機関紙が発行されています。
また、れんげ畑となった周辺の田んぼには、金田小学校の生徒による「れんげや花、自然」をテーマにした絵が立てかけられています。
これは、金田小学校と金田地区自治会連絡協議会が合同でつくられたものと聞きました。
車でれんげに見とれて通過すると、絵の看板を見過ごしてしまいます!車でご覧になるときは、是非ゆっくり道路に面した看板にもご注目下さい。
このアドレスで、平塚市のホームページにも紹介されています。
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/sangyo/nougyou/hanamido/hana/renkan.htm
私は、議会での質問でも、本当に地域の農業振興になるのか、年間26万人もの客を見込むという無謀な計画で協力を願う地域の農業者に大きな打撃を与えたり、県や市が巨額の費用をつぎ込んだ挙句に行き詰るような計画は許されないということを言ってきました。
地域の農業者も、まだまだ先行きの見えない状況で手を出せないといったところです。大型予算で大きな建物を立てるのでなく、地域のオアシスとなりみんなから親しまれる場所にしていきたいと願っています。
このレンゲソウ畑にも、そんな願いがこめられているのではないでしょうか。