3日目は、重労働を覚悟で「泥出し隊」を願い出ました。前日に地図を渡され、現地を指示するセンターに8時半集合。この日は宿泊所に戻らないので、4時に起きてみんなのシーツを洗い、風呂を掃除し、部屋や台所、廊下などを掃除して次に来る人のために奇麗にして出発。
(現場はハエが大量発生。家々の庭に酢と砂糖、酒を合わせた液をペットボトルでつるしているとハエが群がります)
現地のセンターで道具をワゴン車に乗せて、私達は載ってきた車に帰る準備と長靴や手袋、マスクなどを用意していざ!
指定された場所のヘドロを午前中に片づけることを請け負いました。このままでは市のゴミ収集車は持って行ってくれません。ヘドロと廃棄物に分けながら袋詰め作業です。
4か月の間に、ここまで片づけが進んだということは本当にこれまでの努力に感謝です。海のそばだから海産物の加工所が林立していたのでしょう。4か月たっても魚介類の残骸が、流れて来た様々な家財道具や日用品、プラスチック製品などと絡み合い、異臭が漂いハエが大量発生しています。
「ヘドロを一かきでも二かきでも手伝って来たい」これが目的だったので、願いが叶って嬉しかった。
「不安定雇用だ」「請負だ」「出来高払い制で・・」などと最初は饒舌だった仲間も、炎天下の中、ダラダラと汗を流しながら、口数も減っていきます。
熱射病を避けるため「30分やったら10分休憩」を徹底。途中からは徹底するも何も・・・。「まだか・・・?」というくらい。1袋の半分で、30キロ以上はある重さ。詰める側も運ぶ側も必死です。
11時を回ったところで、「これは午前中に終わらないことが確定した」と、あきらめていたら、見回りの「監督さん」が「応援を連れてくる」といって、若者のボランティアを派遣してくれました。
おかげさまで午前の仕事が終了!
これは、何が何でも午前中に終わらせないといけない仕事だった。正午を過ぎたら市の「消毒車」が来て、更地になったところの消毒を始めたのです。
「出来なかった」では済まされない「請負」の厳しさを知らされました。約4トンほどもあったと思われるヘドロが、一か所片付いた。
この達成感に浸り、途中「道の駅」で汗を流して岐路に着きました。