松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

いまこそ自然エネルギーへの転換を

2011年6月15日

「福島原発事故」が明らかにしたものは何か

志位委員長は五つの点を指摘しました。
(1)原発事故には、他の事故にはみられない「異質の危険」がある
(2)現在の原発技術は、本質的に未完成で危険なもの
(3)世界有数の地震国・津波国に集中立地することの危険
(4)「安全神話」への固執の深刻な結果が明瞭になったこと
(5)安全な原発などありえない

5~10年以内に撤退を

 志位氏は、まずは政府が「原発からの撤退の政治的決断」を行う必要があると強調した。撤退にかける期間やエネルギー政策については国民的討論を踏まえて決めるべきだが、党としては「5~10年以内を目標に原発から撤退するプログラムを政府が策定すること」を求める。

 この期間に、電力消費量を10%程度削減して、現在総発電量の9%程度の自然エネルギーを2・5倍程度に引き上げれば、原子力の発電量(2009年度実績で25・1%)をカバーできる。

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美しい日本の自然を守りたい


この提言は、国民みんなの思いではないでしょうか。「原発さえなければ」といって自ら命を絶った酪農家の方・・。農業者も中小業者も企業も大人も子供も・・みんなこの思いを抱えて歯を食いしばって生きている。 

海外では、この日本の状況を見て、あまりの恐ろしさに「原発反対」の動きはどんどん広がり、イタリアでは、決議した上に国民投票して、投票率54.79%で、その94%が「原発NO!」に投票しています。

 原発再開を模索していたベルルスコーニ首相も、「政府と議会は結果を歓迎する義務がある。高い投票率は、自分たちの未来に関する決断に参加したいというイタリア国民の意思の表れで、無視できない」とする声明を発表したと、朝日新聞でも報じています。

ここまで原発に依存してきた(させられた)日本人は、原発を減らすとまた計画停電が始まるのでは・・とか、電気料金がグンと跳ね上がり、日常生活に大きな弊害が起こるような気になってしまいます。

ところで、「柏崎刈羽原子力発電所」も東京電力の発電所です。

保有原子炉の数7個、最大出力は821万2千キロワットです。福島第一原子力発電所は保有原子炉6個で、出力は469万6千キロワットといいます。

2007年7月、柏崎刈羽原子力発電所では新潟県中越沖地震で火災を起こし、全面停止を余儀なくされました。

この時、福島第一原発より大きな出力であるはずの刈羽原発が停止しても計画停電などしませんでした。

 私は、この夏また「計画停電もあり得る」とか、試みの計算によると「原発から火力発電に切り替えた燃料費の増加分を電気料金に上乗せし、12年度から約16%、標準的な家庭で月当たり約1000円値上げ。」などというのは、あえて国民に動揺を与え、「このままの方がいい」と思わせたいのではと思っています。

「浜岡原発を全面停止」の菅首相の言に、自民党等は菅下ろしに躍起になっています。しかし、この事故の原因は自民党政権です。今もってどの科学者も事故の終焉の方策を見いだせないものを、まだ稼働させ、作り続けるつもりでしょうか。まったく国民の安全を無視し、世界に顔向けできない方向をさらに進めていくのでしょうか。

国会できたない罵りで「菅下ろし」を叫んでも、まったく明るい見通しを示せません。原発推進派の議員の面目のために、国民の命、地球の環境と安全をないがしろにすることはできません。

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子らが楽しく登校する「当たり前」を守りたい


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