東日本大震災による被災者の方々が一時避難をして来られるために、県に提供した5戸の市営住宅には、抽選で今のところ2世帯の入居が決まっています。そして、民間の障がい者施設である「特定非営利活動法人 よろずやたきの会」が、いわき市から障がい者34人を受け入れて下さいました。
しかし、平塚市は被災者の一時避難所として「総合体育館」を用意していますが、まだ1人も希望する人がいません。よその自治体はどういう施設を提供しているのか、受け入れ状況はどうなのか、調べてみました。
答えは明白でした。神奈川県でも横浜や川崎といった中心部であれば、希望する人も多く体育館を開放する方法もいいかもしれません。しかし、平塚は被災地ではないのです。誰もここまで来て「体育館」で生活したくはありません。
(がらんとして、天井も高く寒々しい体育館に毛布とストーブ・・・)
神奈川県が発表している、県内の受け入れ施設と入所状況を時系列で表してみました。
多くの自治体が、自治体所有の宿泊施設を提供しているのです。しかも、とても快適な施設をです。
秦野市の表丹沢野外活動センター、厚木市の七沢自然ふれあいセンター、相模原市の相模川ビレッジ若あゆ・・・。
こうして、大変な被害を受けた方々に、一刻も早くゆったりと体を休めてもらいたいという気配りがあるからこそ、被災者が集まるのです。
平塚市にも「研修所」という宿泊施設があり、年間3分の2は使われずに空いたまま。しかし、いつでも使えるようにしっかりと管理されています。
「体育館と決まったから」ではなく、集団で避難してくる場合と、世帯ごとに避難してくる場合の2段構えで受け入れることが必要です。
先日、農家の方から支援物資にコメを持って行ってくれと要請があり運んだ時、「被災者の人たちはどうよ!平塚にも来たかよ。」と聞かれ、実態を話すと「体育館とは何事だ、ここは被災地じゃないぞ!なんで暖かい部屋に入れてやんないんだ!」と怒り心頭。「一日も早く温かい部屋で体を休めてほしい」これは平塚市民みんなの思いなのです。
28日に市長にも要望しましたが、一日も早く設備の整った施設の利用に切り替え、温暖な気候の平塚でゆっくり休んでいただきたい。このことを切に願っています。
布団も、いつでも使えるようにふっくらと。
この写真は「研修所」の施設内です。