平塚駅北口商店街の一角にある喫茶店で始めた「うたごえ喫茶 燦々」が今月でまる4年になりました。毎月第3日曜日の午後2時からやっています。
毎年12月は「クリスマス会」として、いつもの月より時間を延ばして軽食を食べながらの「うたごえ喫茶」になりますが、毎年このクリスマス会が大人気!昨年も私のイスはなくなり立っていましたが、やはり今年も立ちん棒でした。
普段は、お客様は20人弱の時もあれば、30人を超えることもありますが、「歌いたい」という人が集まって、そこでそれぞれの歌いたい歌を一緒に歌う。その「同じ思いの中に浸る時間がある」ことが今の時代必要だなと感じます。
毎月ほとんど欠かさず来ていた方が、この秋に亡くなられました。その方が好んでリクエストしていた「さくら貝のうた」をみんなで歌い、いつもきまった場所に座り、静かに歌っていた彼女の姿を偲びました。
「喫茶店の前を歩いていたら、歌が聞こえてきた。いつか入ろうと思っていた」という人もいます。どこの誰かもわからない同士がこの場所で知り合い、一緒に歌う中で何かがつながっていくのです。喫茶店のマスターご夫妻が月1回開放して下さるからこそ、できるもの。そして「平塚にこの人あり」の、どんな歌でも伴奏する大庭先生、歌のリーダー五十嵐先生ご夫妻がいるからこそ続けられるのです。こうした方々に改めて感謝!
この「うたごえ喫茶 燦々」が人と人がつながっていく入り口であればと願いながら、来年は5年目に突入していきます。
さくら貝のうた
作詞:土屋花情、作曲:八洲秀章
1 美わしき さくら貝ひとつ
去りゆける きみに捧げん
この貝は去年(こぞ)の浜辺に
われひとりひろいし貝よ
2 ほのぼのと うす紅染むるは
わが燃ゆる さみし血潮よ
はろばろと通う香りは
きみ恋うる胸のさざなみ
ああ なれど わが思いははかなく
うつし世の渚に果てぬ