ようやく「この日」を迎えることができました。頭の中、耳の中は、まだまだ「ぞうれっしゃ」の歌声と余韻でいっぱいです。まずは、ご覧ください。
戦争中のことなので、「全員地味な服装で」との申し合わせ。舞台の見えないところでは、ボランティアの市内中学生たちがドア係、切符切りなどに大活躍して下さいました。
前段では平塚ろう学校和太鼓同好会「鼓舞子」が威勢のいい太鼓を披露して下さいました。
そのあと、NPO「こぐまの会」によるダンス。とっても楽しく踊って、さらにアンコールでも踊って下さいました。
総合司会者からのインタビューがあり、その都度高校生ボランティアによる手話通訳がつき、とても行きとどいた配慮でした。やはり、場を積んでいる主宰、五十嵐典子さんだからこそです。
マリンバ奏者の原島藍子さん。昭和音大の学生さんですが、「ぞうれっしゃ」でも大活躍。
「ぞうれっしゃ」は、戦前に木下サーカスでゾウが芸をしている場面から始まります。ピエロが小さな子供を抱いてゾウの曲芸を紹介しているところ。
平塚在住といっても、全く知らない同士の二人が数回練習しただけで親子のように息もぴったり。皆とても芸達者です!
戦争が始まり、旅をするサーカスの生活より動物園の方が暮らしやすいだろうと、ゾウが動物園に売られていきます。ゾウ使いの娘が悲しい別れの歌を歌う場面。素晴らしいソプラノ歌手鈴木彩さんの独唱です。
動物園の園長に、軍が「動物を殺せ!」と迫る場面。
私は「鬼畜米英」と書かれた日の丸のはちまきをして、動物園の園長さんに「非国民!」と罵る役。
「お母さん、あの時こわい」と娘に・・・。
軍隊のどなる声も、本当にこわ~い。
練習のときは、「非国民!」と言った後、園長さんの悲しむ姿と歌の詩が悲しくて、涙が詰まって声が出なくなることが何度もありました。
トランペット、マリンバ、クラリネット、フルート、ピアノの皆さんです。
作曲者で今回指揮をして下さった 藤村記一郎さん、作詞者の清水則雄さんも一緒に歌って下さり、最後は会場と皆で歌いました。
作詞・作曲者が指揮や、一緒に歌って下さるなんてめったにあることではありません。本当にラッキーな舞台でした。
もっと多くの方々に見ていただきたかったと思います。この行事に参加できたことは本当にうれしかった。これを機会に平塚から「平和」を発信する取り組みがさらに広がることを願っています。皆さんの力に感動しています。