6日、藤沢市民会館でドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」の上映と講演がありました。
布施辰治は、1880年に宮城県石巻市に生まれました。2010年、生誕130年を記念して池田博穂監督が彼の生きざまを映画化したものです。
(監督の池田氏も、映画作製のエピソードを語ってくださいました。)
弁護士として、民衆のために生き抜いた中には、田中正造など多くの人々の影響があったといいます。
◎生きベくんば民衆とともに、死すべくんば民衆のために。
◎世の中に一人だって見殺しにされていい人類はいないと同時に、正しい文化には、一人だっておざなりにされていい人類はいないのだ。
◎任狭、これ弁護士の使命なり。
布施辰治の言葉です。
映画の冒頭に姜尚中氏が、布施辰治の先駆性とその源泉について語ります。布施辰治役には赤塚真人さんが、宮城県女川町出身の中村雅俊さんの朗読や、彼を知っている多くの方々が証言者として出演していました。
かつて、藤沢市で活躍されていた庄司捷彦弁護士(現在は故郷の石巻市に戻って弁護士活動をされています)も、同郷の先達についてご講演されました。
(講演される庄司捷彦弁護士)
弁護士とはどうあるべきかを、自らの生き方で示した布施辰治という人を知る機会となりました。