精神的にうつ状態の若い女性の相談を受け、これまで１年半ほど様子を見ながら支援してきた。しかし、ここのところ生活のリズムが乱れ眠れない日もあるらしく、睡眠薬を使用していたが、ここまでは、今までと何の変化もなく「いつものこと」だった。
だが、今回は違っていた。何度電話をしてもいつも話中のような音で、なかなか繋がらない。いよいよ気になって、アパートを訪ねドアを叩いたが出てこない。彼女は、夕方外出するはずはない・・・！
急いで不動産やさんに連絡し、大家さんから鍵を借りて来てもらい中に入ると、大量に薬を飲んだあとだった。急いで介抱しながら、不動産やさんに救急車の手配をお願いした。なぜ、もっと早く来て上げられなかったのか・・！本当に悔やまれた。
こちらの問いかけに朦朧とした中でも答えてくれたのが、何よりもの救いだった。病院に付いていき、帰宅したのは夜中の２時近かった。今、平塚市のホームページの「こころの体温計」で、彼女に成り代わり診断してみて驚いた。
「こころの体温計」は、ずいぶん長い期間市のホームページに載っているが、自分を診断してみても「あっけらかん」の私にはこの「絵」にはたいした変化もなく、「これをやったからって何がどうなるというの？」という気分だった。
（彼女の心の状態は、こんなだったのです）
改めて、彼女の気持ちになってやってみたら「絵」がこんなになったのだ。家庭（金魚鉢）はひび割れ、気分は暗く、社会（猫）には関心がなく、対人（黒い金魚）から追い詰められ・・・。こうした気分の中で、彼女（赤い金魚）は傷だらけになって泣いていたのだ。
この体温計は、一般に軽度のストレスの人はやるだろうが、重度の人になるとどうだろう・・。私は、その人に成り代わってやってみて、その人の状況を知るのにとても役立つということを知った。
多くの相談を頂いているが、自分の未熟さを思い知らされる。いまはただ、彼女の早い回復を願うばかりだ。
（これはストレスが軽い人の場合）
議会の合間
１２月議会 質問しました。
地域「福祉村」からの作品展
