6月から始まった今年の「米づくり体験隊」、7月17日に「田の草取り」を行いました。今年は、全体に藻がはびこり、あまり草はないというのが特徴的でした。
藻がはびこることで草が出なくなることが、いいことなのか悪いのか・・・。疑問になってインターネットで調べてみました。
いま、「田に藻を張り雑草を減らす」手法をあるNPO法人が研究しているというのです。水面に藻を張って日光を遮ることで、雑草の成長を抑える方法。まさに、今回感じたことを活用しようとしているわけです。
これは、農家がそれほどの手間をかけず、しかも除草剤を使わない無農薬農法に取り組めるというのです。
雑草のコナギは放置しておくとコメの栄養となる窒素を奪い、成長を阻害するが、藻で日光を遮断すると光合成が出来なくなり、繁殖しなくなる。使う藻は「アミミドロ」で、イネの苗の背丈を藻がかからない程度まで成長させてから、アミミドロを水田に放てば、イネの成長にほとんど問題はおきないというのです。
「なるほど、はびこる藻を逆に利用してやろうという発想か・・。」と思う一方で、こんな記事もありました。水温が高くなると、藻が一気に繁殖し稲の成長を妨げるので農薬をまくというところ。
また、このあと間もなく田んぼの水を引いて田んぼの土に太陽が当たるので、藻はそのままにしていても干乾びるから心配ないという人。
「体験隊」のハッパ会は後者でした。私たちが、藻を(水を含んでいるので、ものすごく重いのです)懸命に採っていたら、「そのままでも大丈夫。そのうち水を引くから干乾びちゃうよ。」と。
あまり神経質にならず、うまく藻を活用し、自然と向き合いながら「これくらいは大丈夫」という見定めをしながら、無農薬、低農薬にしていく。これが大事なんだと感じました。
今回、ようやく「コナギ」と「オモダカ」という田んぼの雑草を覚えました。何回か参加して見ているのに今まで無意識だった点を反省し、新しい発見に感謝です。