(写真:平塚市総合公園の木々)
年に2回の平塚市営住宅の申し込みが近づきましたね!生活が厳しくなり、市営住宅への入居を希望する人がますます多くなっています。
H20年度末に新しい「平塚市営住宅ストック総合活用計画」が発表され、そこには市営住宅の今後の計画が示されています。
それによると、市営住宅の中では規模の大きい「岡崎市営住宅」(170戸)は、そろそろ耐用年数が経過することから、平成30年を計画終了年とする建て替え計画が策定されています。
(写真:人がいないところは、草ぼうぼう!)
そのために岡崎市営住宅では、入居する人を制限して、建て替える時点までに最小の世帯に持っていく「政策的空き家」という位置づけとなっていて、新たな入居がありません。
以前から入居者の高齢化が深刻になっていた中で、ますます独居高齢者率が高まり、住宅環境はひどくなるばかり。
ここはテラスハウスのため、1軒づつに庭が付いています。元気なときは、花を植えたり野菜を育てたりと活用方法もありますが、高齢化とともに庭の手入れが負担となり、自分のところの草をとるのがやっとです。
そんな状況の方々の住む住宅が、次々と空き家が増えていくわけですから、空き家の庭は草ぼうぼう。
住宅内の自治会も、高齢化と人口減少で住宅全体の掃除や自主管理もままならず、役員選出には大変苦労しており今後の運営を危惧しています。
本来、市の政策として「空き家」にしてきたのですから、当然市が「空き家」の維持管理をし、住民の負担や不快な住環境を防止するのが筋ではないでしょうか。
市は、各棟に管理人という「当番」を置き、その人に空き家の管理をお願いしているといいますが、高齢者には負担が重過ぎます。
こうした中で、平塚市営住宅はこの10月から「指定管理者」に管理運営を委託することになっています。
指定管理者制度は、多様化する市民ニーズに、より効果的、効率的に対応するため、公の施設の管理に民間のノウハウを活用しながら、市民サービスの向上と経費の節減を図ることを目的としているため、住民は、今まで市がやってくれなかった分も今度やってくれるのではないかと期待しています。
指定管理者に移行するに当たり、入居している住民が本来負わなくていいはずの負担をこうむる現状を、しっかりと改善するようこれからも求めて行きたいと思っています。