27日、神奈川七沢・多喜二祭が伊勢原市文化会館であり、出かけてきました。
小林多喜二が滞在して小説「オルグ」を書いた七沢温泉・福元館の現女将さんも、この日の多喜二祭に参加されていました。
私が兄弟たちとこの旅館に泊まったときも、丁寧に案内してくださり、「特高警察が聞き込みにあの道を上って来るのが見えると、裏木戸から山に逃げてもらった」という先代の話を聞かせてくださいました。
まったく共産党と関係があったわけではない山間の旅館に守られて、多喜二の小説が世に出て90年近い今もこうして時代を超えてつながっています。そして今、老朽化した旅館を修復し、存続させようと募金運動が進められています。
2月20日が多喜二の命日とのこと、2月には毎年各地で「多喜二祭」が行われています。今回は「鶴彬(つる あきら)心の軌跡」という映画が上映されました。会場には小林多喜二のデスマスクが展示されていました。
福元館に保存されている多喜二が泊まった部屋。