昨日の午後、共産党議員団を代表して私が質問に立ち、仕事の点検作業で、「高齢者ふれあいバスカード」が「不要」とされたが、高齢者の外出、通院に大いに役立っており今後も継続させるよう求めました。
しかし、「バスを利用することだけが社会参加、外出の機会をつくることではない。これからは介護予防事業と連携し、地域の身近なところでそうしたふれあいの機会をつくっていく(正確には今後の議事録で)」ことを理由に廃止するとの部長答弁でした。
数年前から、廃止の方向で動いていたことは事実です。5000円のバスカードを1000円の自己負担であったものをH18年度に2000円にし、今年度には2500円の負担と言うように「これでもか」という市の姿勢が見えていました。
「75歳以上」という年齢制限がありながら、自己負担を上げられても毎年1万人前後の利用者がある福祉サービスを「4割の方が通院に使っているのは、社会参加という目的と違う」として、高齢者の切実な願いである「自分の健康管理」に使うのは目的外という発想は、市長部局です。
市長の方針が「75歳以上の高齢者が病院に行くのは当たり前。バスカードがそういうことに役立っているなら大いに使ってもらいなさい」ということなら、担当課は心安らかに「いい職員」として仕事ができるのです。
「高齢者ふれあいバス事業」は75歳以上の人で、寝たきりの人、施設入所の人はだめとなっています。
H20年度の対象者は20357人でしたが、受けられない人を除けば、もっと対象者は少ない中での1万1千人近い利用の事業です。
5000円のカードですが、神奈中のプレミアムがついて5850円。1年間使えるから「2500円払っても3350円助かる」と、年に一度思い切って2500円払って受給し、病院に行くのを優先にして大切に使ってきた高齢者。
突然「アンケート」を渡され「使用目的は通院が主」と、ありがたい思いを表現して、それがアダになったわけです。75歳以上の高齢者の方々から「なくさないで!」と切実な声が来ています。
9月議会で、わが共産党の渡辺議員が「これから行なわれる市庁舎や病院の建て替えなどの3大事業を進めていっても問題は全くないと判断されるのか。この財政状況から、今後、社会保障の施策を後退させるという心配はないのか。」と質問をした時に、担当部長は「将来負担については健全な範囲であると認識をしており、行財政改革を引き続き進め、計画的な行政運営を行うことにより、新市庁舎建設、次期環境事業センター整備、市民病院整備の推進を図ってまいります。」と答えています。
いま、3大事業優先の陰で、一番に75歳以上の高齢者が犠牲になろうとしています。