松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
議会の取り組み

介護保険について質問しました。

2009年6月23日

保険料を払うのは誰のため?

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2000年(平成12年)から、介護保険制度が始まりました。この制度が始まってもう10年、高齢者の方々の喜ぶ声をどれだけ聞きましたか?高い保険料を払っているのに、使いたくても使えない・・・。介護施設の待機者問題をはじめサービスが需要に追いつかない・・・といった声ばかり。

その上、保険料は、利用する人が多くなれば増える、高齢者が多くなれば増える、保険料を払えない人が多くなれば増える・・・。これでは、ますます保険料は増え続けるばかりです。

ところが、この介護保険制度は介護が必要な人がお金さえ払えば、自分に合った介護サービスを充分に受けられて家族も本人も助かるのです。この制度は、つくづくお金に不自由しない人のためにあるのであって、使いたくても使えない人にとっては「利用料が払える人のために、保険料を払って整備してあげている」ことになります。

いつか自分が介護が必要となった時のために・・と、がんばって払っているのに、いざとなっても使えないと分かったら誰も払いたくありません。

でも、この制度はそうなることを分かっていたからこそ、はじめから「払わない人がいないように、年金から天引き」。

ひどい制度ではありませんか。

年金が年間18万円以下でとても払えない人でも、滞納したら10割負担(一旦10割払わせて、あとから9割もどすと言いつつ、滞納分に回される)。2年以上滞納してしまったら、使えたとしても10割払わせて、戻りは7割だけ。その7割も滞納分の精算に取られます。お金のない人にとっては、非道とも言える仕組みです。

「介護保険」について質問

今回、6月議会で「介護保険」について質問しました。

「困窮している高齢者にとって、払いたくても払えない保険料、滞納したら罰則のように科せられる負担に対し、市長が認めた場合減免すべきでは」と言いましたが、「減免をすると、その分が他の被保険者に跳ね返ってくることになる。」「滞納している人に通常の保険給付を行うことは、被保険者間の公平を欠くものであり、法令に基づく制限をしている。」との答弁でした。

この回答が、強者のための制度であるという本質を語っているではありませんか。

一刻も早く、こんな弱者いじめの制度を変えるためには、今の自民・公明政権ではだめ。政治を変えるしかないとつくづく思いました。しかし、こうしたひどい制度に泣く困窮者に対し、市長の裁量で減免をしている自治体があります。私は、「生活保護基準以下」の市民に対し、実情を調べ、減額でなく「免除」すべきと思います。今後もこのことは訴えていきたい。


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