進和学園の通所施設「万田ホーム」が40年ぶりにリニューアルし、6月1日に開所式を迎えたというので早速見学させていただきました。万田の高台にあるこの施設は、屋上からは360度見渡せて、平塚の「火の見やぐら」とも言える素晴らしい眺めのところです。
この万田ホームの改築にあたり、平塚市も平成20年度予算で6800万円を計上しています。建物の面積も機能も拡充され、玄関を入ると快適な空間が広がっていました。
今まで40人の施設でしたが、60人規模になり、タイムケア事業や在宅支援事業もここで行われるようになったとのこと。この日は突然の訪問にも関わらず、快く全館を案内してくださいました。
このひろいスペースは、重度の方が憩い、その人にあった運動ができる多目的な場所となっていました。最近は、利用者も重度の方が増えてきているといいます。
この施設は知的障がいの方が中心ですが、身体障がい者の施設でも益々重度化して利用したい人も受け入れる側も大変になってきているといいます。
そういう人に手厚い介護、支援をするためには何としても国が予算化し、いい人材を育成していくことが必須です。
ここは食堂。食事の時でなくてもやはり人気の憩いの場所となっていました。
陶芸班の作業室には、電機の焼き窯がおかれ、少ない時はここでも焼けるようになったとのことです。たくさんの作品をその都度 窯場まで運んでいた分が少し助かりますね。日差しが入って冬もあたたかそうです。
ここは、介助が必要な人用のお風呂。ん?通所なのに・・・?とお思いですよね。ここでは短期入所も8人受け入れているのです。
短期入所の場合日中は部屋を使わないため、タイムケアの人が1人になりたい時などにも有効に使用していきたいといいます。
タイムケア事業も最初から取り組んでいます。1日平均6~7人、多い時は12人くらいになることもあるといいます。
こうした廊下の角にある空間は、利用者にとって大切な居場所。こういうスペースがあることは貴重です。
屋上には、採光のドーム型がありましたが、最近子供がそこから落ちたという事件が起こった事を教訓に、ちゃんと柵で囲まれ、入れないようになっていました。
これから、さらに地域の方々に親しまれる施設となるよう願いながら、見学させていただきました。