皆さんの自治体ではスズメバチの駆除をどうされていますか?平塚市では、昨年度(今年の3月)までは、平塚市の環境業務課が直営で蜂の巣の駆除を行ってきました。ところが、この春その職員が退職したことと、今年度の組織改革によってその担当課は環境政策課に移行しました。
しかし、課が移行しただけではなく、「スズメバチ・アシナガ蜂などの駆除は、生きがい事業団、もしくは専門業者に各人が有料でお願いして駆除してもらってください」ということになっていたということが分かりました。
市民の方が市に連絡をしたら、業者の紹介をして、「市民の方の実費で行ってください」とのことだったといいます。紹介された業者に聞いたら、1件につき「1万2千円くらい」との返事。
しかし、今回、蜂の巣があるところは
1. 市営住宅の外壁
2.その壁に面している住人は現在入院中
というものでした。
そうなると、入院している住人が退院するのを待つのか、または、その入院先に連絡をして撤去をおねがいするのかということになります。
秦野市や伊勢原市に聞いてみたら、「市営住宅の管理者は市であり、その場合市が撤去することになる」とのこと。
また、伊勢原市や大磯町では、一般家庭が駆除するときスズメバチに限り、かかった駆除費用に対し、市や町が助成する制度があります。なお、自分で巣を駆除するという人に対しては「防護服」の貸し出しも行い、伊勢原市では遠くまで飛ぶ「殺虫剤」も貸し出しているといいます。
藤沢市や茅ケ崎市では、業者に委託しているが、業者への依頼も費用も全額自治体が持っています。(平成18年度、藤沢市では303件の依頼。茅ヶ崎市でも毎年平均200件はあるといいます。)
しかし、平塚市はあくまでも「住人の負担で」、「住人が業者に頼む」ことを主張しています。これが「「ひと まち 自然 生活快適都市 ひらつか」の実現に向けて、まちづくりを展開するという平塚市の現状とは悲しい。
スズメバチに刺されると、死に至ることもあります。スズメバチについて調べてみたら、
「ハチによる死傷被害は、毎年30人くらいの方が死亡(アナフィラキシーショック)しています。抵抗力のある大人であってもハチアレルギーのある方は要注意です。ましてや子供やお年寄りはなおさらです。
また巣が小さいからといって油断してはいけません。巣が小さいうちに駆除されることをお勧めします。」とありました。
平塚市は今年度から「蜂の駆除」を民間に任せたばかり。これから秋にかけて「蜂対策」は増えてきます。市民の安全第一に考え、もっと細部にわたってどう対応していくのか練り直す必要があります。