「兄弟会」から帰ってきてからの6日間はあわただしく過ぎて行ってしまいましたが、忘れられない言葉があります。それは8日の午後、市庁舎ホールで開催されていた「原爆と人間展」を見ていたある老人介護施設の職員の言葉でした。
介護保険制度の改悪によって、施設では職員が居つかず、どんどんやめて行ってしまう。福祉の仕事を目指して勉強した若い職員も、あまりに安い給料で、結婚して子供が生まれたり、学費がかかる年頃の子供がいたらとてもやっていけないといってやめていく。経験を積んだ職員が次々いなくなり、施設利用者や入所者に思うような介護サービスができないでいる。
「いま、これ(原爆投下で苦しむ人たちが描かれた展示物)を見てて、こんなに苦しい中を生きてこられた人たちに、今私たちが満足な介護ができないでいるのが本当に申し訳ないと思う」と言われたのです。
現場で働く職員の悲痛な言葉に、思わず涙があふれてしまいました。国が起こした戦争のために、筆舌しがたい辛い生活を強いられてきた年代の方々に、温かい介護ができないという今の日本の政治。涙で言葉が詰まりながら「やはり世の中変えなくては!」と、改めて強く感じました。
私の大好きな花「アスター」