5月20日に行われた「定例行政報告会」において、台風4号の影響により、平塚市で5月20日明け方から降った大雨による被害状況について、市の防災危機管理部長から報告がありました。
人的被害では、強風により87歳の方が指をはさむ事故1件。
高根で畑の土砂が道路へ。建物の被害はなし。道路の冠水は31か所。これによって市立幼稚園2園休園。
小学校24校、中学校7校、幼稚園1園が遅れて授業を開始したというものでした。
20日早朝に降った平塚市の雨量は、横浜管区気象台の観測データによると4時 13ミリ、5時 18.5ミリ、6時 31.5ミリ、7時 39.5ミリ、8時 2ミリ。
私も朝7時過ぎ、冠水に関して気になる箇所の住民の方々に電話で状況を聞き、「市も風水害警戒本部を立ち上げているから、何かあったらすぐに連絡を!」と言ってきました。
しかし、市内の長持ではこうした集中的な雨になると冠水するのが常になっています。長持には大きな用水路がありましたが、昨年度、その用水路を埋め立てました。
水かさが見えなくなって気をもむことがない代わり、いつ満杯になるのかわからないという恐怖もあります。そして、あれだけ満杯になってあふれた水がふたをされた場合行き場を失い、今まで被害に遭わなかったところに被害をもたらすのでは…という心配もありました。やはり今回も・・。雨水が排水しきれず、低い方へ低い方へと流れ、なんと50センチ以上も冠水。
学校にも「先生!家の前まで水が来ています。外に出られないよ!水が波打ってる」と生徒から電話があったといいます。長持の冠水対策には、川の拡幅が何としても必須です。
今進められている「東雲橋」「玉川橋」の架け替え工事にあたり川の拡幅を早期に行ってもらうしかありません。しかし、架け替えも平成21年3月完成の見込みですが、土地の取得が進まず拡幅工事は期間中に完了する保証はありません。
そうであれば、市として、大雨の度に冠水するこの長持のポンプの能力アップを早急に検討すべきではないでしょうか。この件に関し、県と市に早急な対応をとっていただくよう、要請して来ました。
20日の朝、大雨は地域の田んぼを満タンにしました。こうした時にも田んぼのありがたさが身にしみます。
長持の住宅の前の道路は50センチからの冠水